10代~60代まで、年齢を問わず楽しめる社交ダンス。
男女ともに手を取り合って息を合わせたダンスは、観客を魅了すると共に、その没頭感が病みつきになり趣味として楽しむ人が年々増えているスポーツでもあります。
しかし、そんな華やかな反面、一部ではその密着度や男女ペアで踊るという側面から、浮気や不倫に発展しやすいのでは?といった声も存在します。
そこでこの記事では、社交ダンスは本当に浮気や不倫に発展しやすいのか?また社交ダンスで浮気が疑われる原因と不倫を未然に防ぐ方法を紹介していきます。
年齢を問わず打ち込める趣味を持つことは、人生に張り合いを与え、いつまでも若々しくいられる素晴らしいものです。だからこそ、胸の内に潜む疑問や疑念を晴らすために、この記事を活用してみてください。
社交ダンスが浮気や不倫に発展しやすいって本当?
華やかでアクティブなイメージがある社交ダンスですが、浮気や不倫が多い、または発展しやすいというのは本当なのでしょうか?
離婚した男女の職業は5年に1度の「人口動態統計職業・産業別調査(引用:厚生労働省より)」で調査の対象となっており、14種の職種に分類されデータとして蓄積されています。
しかしこういったデータには、離婚に至った理由や、浮気相手とどこで出会ったかは記録されていません。
つまり、どのような趣味が浮気や不倫に繋がりやすいか?という明確なデータは存在せず、「社交ダンスは浮気や不倫に発展しやすい」という風説は、あくまでイメージのひとつにすぎないのです。
そこで確かなデータとは言えないまでも、日々の疑問や悩みを相談できる大手掲示板ヤフー知恵袋で、社交ダンスと同様に浮気や不倫に繋がりやすいと噂される5つの趣味について調べてみました。
すると2021年4月現在、
- ゴルフ 不倫 1,080件
- ジム 不倫 630件
- テニス 不倫 264件
- 英会話 不倫 122件
- 社交ダンス 不倫 28件
となり、習い事での浮気や不倫の悩みの件数を比較すると、社交ダンスが不倫に繋がると考えている人は、他の習い事に比べて少ないということを読み取ることができます。
このようにデータ的観点、人々の関心の2つの側面から見ても、「社交ダンスが浮気や不倫に発展しやすい」という風説には、大きな疑問が残るという結果となりました。
以下の記事は、先述した社交ダンス以外の、不倫しやすいと噂される習い事の記事です。なぜ習い事によって不倫を疑われる確率が違うのか?など、気になる場合は合わせて読んでみてください。
社交ダンスが不倫しやすいといわれる3つの原因
社交ダンスが不倫につながりやすいという確実なデータがなく、また実際に多くの人がそういったことを感じていないという結果があるにも関わらず、一部では「社交ダンスは浮気しやすい」「社交ダンスが不倫に繋がりやすい」と言われてしまうのはなぜなのでしょうか?
ここからは社交ダンスという趣味が、浮気や不倫と結びついてしまう3つの原因を探っていきます。
出会いを求めて受講する人が一定数いるから
社交ダンスが浮気に繋がりやすい、不倫に発展しやすいといわれてしまう一番の理由は、既婚未婚を問わず男女で手を取り合って踊る社交ダンス自体に、出会いを求めて受講する人が一定数いるからです。
社交ダンスでは男女ペアで踊るだけでなく、手を取りあい、体も密着させ、息を合わせて踊ることが必要とされます。また本格的な競技ともなれば、表情や表現の完成度も審査の大きなポイントとなり、お互いに愛おしいと思いながら踊らなければ、いい結果が残せないとも言われています。
このように男女が合理的に密着したり、見つめ合ったりといった部分だけにフォーカスをし、出会いを求めて習い始めるという人達が、社交ダンス全体のイメージに影響を与えているのです。
ザイオンス効果の拡大解釈
社交ダンスが浮気や不倫と結び付けられてしまうもう一つの原因は、心理学の「ザイオンス効果」の拡大解釈によるものです。
ザイオンス効果とは別名「単純接触効果」とも呼ばれ、相手と繰り返し接触することでだんだん好感度や評価が高まっていくという心理効果です。
例えば最も身近なザイオンス効果はテレビCMで、好きな番組を視聴している時に何度も同じ会社のCMが流れると、不思議と親近感が沸いたり、ふとした買い物の時CMソングを思い出して購入のきっかけになるなど、私たちの生活の中に浸透しています。
社交ダンスでは、基本スタイルが男女ペアで手や腰をしっかりホールドすることが必要とされるため、相手との直接接触の回数が多くなり、結果的に相手に対して好意を持ちやすい、といった理屈が成り立ってしまうのです。
社交ダンス自体が愛をテーマにしているダンスだから
社交ダンスではお互いの密着度が高いだけでなく、ルンバではすれ違ったり、見つめ合ったり、見ているだけで激しい愛を表現しているように感じられる種目も多数存在します。
このため実際にはダンスの表現力を高めるために、行っていることでも社交ダンスを知らない側から見ると、ダンスの延長線上で本当の恋愛に発展してしまうのではないか?という感想がこぼれてしまうのです。
このように原因を具体的に見ていくと、社交ダンスで不倫が疑われてしまう大きな要因は、社交ダンス自体の特徴に大きく左右されているということがわかります。
社交ダンスでの浮気や不倫を見抜くサインとは?
社交ダンスには、浮気や不倫を勘違いされてしまう要素が多いということが分かったところで、もし本当にパートナーが社交ダンスを通して浮気や不倫をしていた場合、見抜くポイントはないのでしょうか?
以下は社交ダンスでの浮気を見抜く3つのポイントです。
- 教室かサークルの違いはどちらか?【本気度の確認】
- 発表会や大会など、実際に成果を観覧できるか?【成果の確認】
- 身だしなみ、帰宅時間など急な変化があったか?【変化の確認】
社交ダンスでは主にダンス教室(ダンススタジオ)など専門的にダンスを教えてくれる教室に通う方法と、公民館や市民センターで講師が出張で教えてくれるダンススクールに分けることができます。
違いはダンス教室は本格的で値段が高め、ダンススクールは楽しむことを目的とし値段もお手頃な設定となっています。この点から、パートナーがどちらを選択しているかを知るだけでも、相手の社交ダンスへの本気度を推し量ることができます。
また社交ダンスでは、発表会や大会も開催されているため、こういった場に出ることを目標として取り組んでいるか、そしてその場合は自分も観覧に呼んでくれるのか?といった点も、後ろ暗いところがないかといった判断材料の一つとなります。
他にも社交ダンスに限らず浮気の大きな特徴として、携帯を手放さなくなった、社交ダンスの日は帰宅時間が遅くなった、急におしゃれに気を遣うようになった、など社交ダンスを始めてからパートナーの行動に急な変化があった場合は浮気の大きなサインといえます。
以下の記事では一般的な浮気の兆候を記載しています。気になる場合は合わせてチェックしておきましょう。
ちょっと待って!社交ダンスで不倫を疑う前に知っておきたい基礎知識
社交ダンス自体に浮気や不倫が多いという事実がないこと、しかし男女で踊ることや体の密着度などの点から、不倫や浮気が疑われやすいという背景が分かりました。
そこでここからは、妻や夫の浮気を疑う前に知っておきたい「社交ダンスの常識」をみていきましょう。
実は出会いの場として最適ではない?社交ダンスの平均年齢
社交ダンスは「歩くことができれば踊れるダンス」と呼ばれるほど、幅広い年代が楽しめる趣味の一つです。
平成28年の社会生活基本調査(引用:総務省統計局より)で、社交ダンスの人口と平均年齢を見ていくと、「洋舞・社交ダンス」は人口の1.4%で約168万、平均年齢を見ていくと10代と60代以降に競技者の年齢が偏っています。
こういった点から、社交ダンスは他の趣味に比べて競技人口が多くはなく、また若い世代が出会いを求めるには向いていないということを読み解くことができます。
知って驚く、社交ダンスの男女比
またもう一つ社交ダンスで押さえておきたいのが、社交ダンスの男女比です。
おなじく平成28年の社会生活基本調査(引用:総務省統計局より)から見てみると、男性0.6%、女性2.3%となっており女性が男性より約6倍で圧倒的に女性が多い競技ということがわかります。
また社交ダンスでは、男性のリードがうまくないとダンスが成立しないため、通常の習い事に比べて男性側の負担が非常に大きい趣味であるということも合わせて知っておきたい知識です。
このように社交ダンスを年齢別の人口比、男女比といった確かな数値で見ていくと、不用意に「男女で踊るから心配」「体が密着するから変な気を起こすのでは…?」といった不安要素が、「若い人が踊りに行っても相手は年配ばかりになる」「男性はリードするために大変な努力があり、逆に女性は少ない男性を相手にレッスンするしかできず結果的にお互いに思う相手と踊れる機会は少ない」という、現実を知ることができます。
社交ダンスでの浮気や不倫を防ぐための3つの対処法
社交ダンスでの浮気や不倫の危険性は高くはない、といったことがわかっても、気持ちとして異性のパートナーと踊ることに抵抗を感じたり、やはり不安な場合はどうしたらよいのでしょうか?
以下は社交ダンスを習ってみたいというパートナーの気持ちを尊重しつつ、浮気や不倫を未然に防ぐ3つの方法を紹介していきます。
体験レッスンや見学に参加してみよう
習い事で穏便にそして確実に不倫の芽を摘むためには、自分も同じ習い事に興味を持つことが近道です。
実際に教室に通うのは時間的や金銭的な都合があるにしろ、多くのダンス教室では見学無料、体験レッスン無料を謳っています。
このためもし妻や夫に対して不信感がある場合は、自分の目でレッスンの光景を見ておくことでパートナーの本気度を図ったり、浮気候補に対しての牽制にもつながるため、早い段階で教室に顔を出すことを検討してみましょう。
別の選択肢を用意してみよう
もし体が密着することなど、社交ダンスに対しての不信感がどうしてもぬぐえない場合は、別のダンス教室を勧めてみたり、安心できる趣味を提案してみるもの一つの方法です。
日ごろの運動不足を気にしている場合は、社交ダンスではなく24時間稼働しているジムを勧めてみたり、あるいは男女でペアになることのない一人で踊れるダンスを勧めてみてください。
またこの時浮気や不倫が心配だからという本音を言うのではなく「君が他の人と手を取り合って踊るのは、いい気持ちがしない」という、素直な気持ちを打ち明けてみてもいいでしょう。
夫婦の時間を大切にしてみよう
もし最近お互いが気を使いあえていないと感じる場合は、時には夫婦二人だけの時間を作ってみてください。
男女とも夫婦生活が長くなればなるほど、お互いがいて当たり前、やってもらって当たり前という気の置けない仲になってしまいがちです。
こうなってしまうと、普段の生活で小さなことで衝突してしまったり、逆に衝突することが面倒に感じてしまい、お互いが不満を胸の内に溜め、結局夫婦の溝が深まってしまうということにも繋がります。
小さなお子さんがいる家庭や、仕事が忙しくなかなか都合が合わないといった場合でも、ほんの少しで構わないので夫婦二人で何気ない話ができるような環境づくりをしていきましょう。
まとめ
社交ダンスは男女ペアで行ったり、体の密着度が高いため、詳しくない人から見ると、男女で不適切な関係に陥りやすいのでは?と勘違いされやすい趣味です。
しかしその実態を見ると、習っている人は60代以上が多く若い人の出会いの場としては適切ではないこと、男女比が激しく、さらに男性側には女性をリードする力などが求められ、優雅に見えて男女で異なる苦労があるといった現実を知ることができます。
だからこそ、パートナーが社交ダンスを習いたいといった時、闇雲に不安になるのではなく、なぜ社交ダンスは不倫に発展しやすいといわれるのか?また未然に防ぐにはどんな対処ができるか?といった疑問を、この記事を読むことで晴らし、大切な家庭を守る助けとして使ってください。