浮気に利用されるSNSとは?証拠の掴み方とリスクを解説

浮気に利用されるSNSとは?証拠の掴み方とリスクを解説

SNSは浮気をしている人同士が連絡に利用するのはもちろん、出会いや浮気のきっかけにもなっています。パートナーの浮気を阻止したい人にとって要注意なのが、LINEやInstagramなど、SNSの存在でしょう。

この記事では、浮気によく利用されるSNSや、SNSによる証拠の掴み方とそのリスクを解説いたします。

この記事を読んでわかること
  • SNSで浮気を見破る方法
  • SNSで浮気が発覚した場合の注意点
  • SNSで浮気を調べるリスク

浮気によく利用されるSNS

昨今では、SNSでの出会いが浮気に発展したり、SNSを浮気の連絡に活用するケースが横行しています。

こちらでは、浮気によく利用されるSNSをご紹介します。

LINE

LINE

LINE(ライン)は、一般的な連絡ツールとして多くの人が利用しています。浮気をする人同士が連絡用に使うのもLINEが多いでしょう。

LINEは、知り合うためのツールというというよりは、ある程度親しくなった後、連絡を取り合うために利用されます。

気軽に連絡できるため、LINEを覗くと浮気に関する情報があふれていることもあります。LINEメッセージが届いているのに、パートナーの前では頑なに確認しないときなどは怪しいでしょう。

Instagram

Instagram(インスタグラム)は、主に写真を投稿するために利用されるSNSです。DM(ダイレクトメッセージ)でメッセージのやりとりもできます。若年層の利用者が多いイメージでしたが、ミドルエイジの利用者数も伸びています

Instagramでは自分の近況や関心事を発信できるため、対面で会わなくてもお互いを知ることができます。趣味が同じ人と出会ったり、昔の知り合いと再会したりして、Instagram上で親しくなることは少なくないでしょう。

匿名でアカウントを作成できるため、浮気用のアカウントを所持する人もいます。

X(旧Twitter)

X(エックス)は、日常のつぶやきを気軽に投稿するSNSです。匿名で複数のアカウントが作れるため、裏アカウントを作って浮気相手とつながるケースが多いでしょう。

匿名の裏アカウントは、自分の趣味についてつぶやいたり、ネガティブなことを思いのままに書き込んだりできます。

浮気の出会いのためにアカウントを作成する人もいるため、注意が必要です。また、最初は浮気が目的ではなくても、趣味や価値観が似ている人とXで親しくなり、浮気に発展することもあります。

Facebook

facebook(フェイスブック)は実名でアカウントを作成する人が多いため、知り合いとつながりやすい特徴があります。住んでいる場所、卒業した学校も載せられるため、かつての同級生などとつながることもあるでしょう。

元恋人や初恋の人などを見つけて、やりとりすることも可能です。投稿を見てやりとりするうちに親しくなり、浮気へと発展しても不思議ではありません。

カカオトーク

カカオトーク

カカオトークは、メッセージやスタンプのやりとりができるLINEのようなアプリです。浮気をする人がカカオトークを使う主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 浮気相手だけカカオトークにすることで誤送信を防げる
  • パスワードロックと通知オフで浮気がバレるのを防げる
  • LINEよりチェックされるリスクが低い
  • 複数アカウントを作成できる

通常のやりとりをLINE、浮気相手とのやりとりをカカオトークにするなど、トークアプリを使い分けることで浮気がバレるリスクを減らせます。万が一カカオトークの利用がバレて画面を見せるように要求されても、浮気と無関係なアカウントを見せて言い逃れをすることもできます

アプリで知り合った相手やセフレなど、LINEを教えるのには抵抗がある相手とのやりとりにカカオトークを使用することもあります。

マッチングアプリ

マッチングアプリは、共通の趣味を持つ人、恋人募集の人などが出会うためのツールです。結婚を前提に真面目な交際相手を探す人もいる一方で、マッチングアプリで浮気相手を探す人も少なくありません。

マッチングアプリは匿名で利用できるため、既婚であることを隠したり、職業を偽ったりできます。実際より異性にモテる職業や収入であると見せかけて、浮気相手を物色することも可能なのです。

気に入った相手とはアプリ内のメッセージ機能をつかってやりとりし、仲良くなったらLINEやカカオトークに移行して親密になることもあるでしょう。

オンラインゲームのDM

オンラインゲームで仲良くなった異性と恋愛関係に発展することも少なくありません。オンラインゲームのメッセージ機能を利用すれば、異性とつながりをもてます。

最初はゲームの話題で盛り上がっているだけの関係でも、プライベートな話をするうちに実際に会う関係になり、親密になっていきます。

もともと「同じゲームが好き」という共通点もあるため、親しくなりやすいでしょう。

SNSが浮気・不倫に使われる理由

近年、SNSの利用が普及し以前よりも異性とつながりやすくなったことで、浮気・不倫へのハードルも低くなっています。

SNSが浮気・不倫に使われる理由を3つご紹介します。

気軽にやりとりできる

気軽にやりとりできる

SNSを使うと電話やメールよりも気軽にやりとりできるため、浮気に発展したり浮気を継続しやすかったりします。

例えば、浮気をする人のコミュニケーションツールとして最もよく使われるのがLINEです。LINEは年代を問わず大多数の人が利用しているため、浮気・不倫カップルのコミュニケーションに一役買っています。

そもそもLINEがなければ親しくなることもなかった男女が、LINEで連絡をとりあうことで距離が縮まり、気軽に会えるようになったため、浮気が横行するようになった面もあるでしょう。

また、インスタグラム(Instagram)やX(旧ツイッター)は、匿名でやりとりできるため、より気軽に人とつながることができます。気に入った相手を見つけたら、DM(ダイレクトメッセージ)を使って親しくなることも可能です。

趣味が同じ人とつながれる

SNSは自分の趣味や好きなことについて発信できるため、同じ趣味の人とつながることができます。例えば「♯映画」「♯旅行」などのハッシュタグを使えば、関心事が同じ人がアカウントを訪れてくれます。趣味が同じ人と交流できるため、友達を作りやすい場です。

友達作りや趣味の交流がオンライン上のつきあいで留まればよいですが、やがて対面で会うようになり、あっという間に男女の関係に発展するケースは少なくないでしょう。

元カレ・元カノや昔の知り合いとつながれる

インスタグラム(Instagram)やフェイスブック(facebook)は、元恋人やかつての知り合いと再会できるツールです。

共通の友達や知り合いから、意図せず元恋人や昔好きだった人のアカウントに辿り着く可能性もあります

かつては別れた恋人同士や恋愛には発展しなかった者同士でも、現在の様子をSNSで知ることで魅力を感じ、連絡をとりあううちに会いたくなり、浮気に発展することもあるでしょう。

SNSで浮気を見破る方法

SNSで浮気を見破る方法をご紹介します。合法的で安全なのは、匿名アカウントを作成してパートナーのアカウントをフォローする方法です。

パートナーのSNSのアカウントに勝手にログインして盗み見する行為は、不正アクセス禁止法違反などに法律に抵触する可能性があるため控えましょう。(※1)

パートナーと同じSNSのアカウントを作成する

パートナーと同じSNSのアカウントを作成する

まず、パートナーと同じSNSのアカウントを作成します。匿名で作成し、投稿内容も自分だとは分からないように注意しましょう。

ただし、投稿が全くないよりは、3〜5ぐらいの投稿があった方が自然です。身バレを防ぐため、自宅近くの風景や自分がよく行く場所は投稿しないようにしましょう。フリー画像でランチ写真やペット写真などの無難な画像を探して投稿するとよいでしょう。

パートナーが好きなアーティストや趣味に関連した投稿をするのもおすすめです。フォローリクエストを通してもらいやすくなるでしょう。

パートナーのSNSのアカウントは次の方法で探してみます。

  • パートナーのフルネームや下の名前で検索する
  • フルネーム+誕生日などの数字で検索する
  • パートナーがよく使用するハンドルネームで検索する
  • 共通の知り合いのフォロワーから探す

あるいは、パートナーがSNSを使用しているときに覗き見して、アカウント名を覚えておくことができれば間違いないでしょう。

パートナーのSNSのフォロワーを確認する

パートナーのSNSのフォロワーを入念に確認してみましょう。もし、浮気相手らしきアカウントを発見したら、そのアカウントの投稿をこまめにチェックします。

浮気相手のアカウントを特定するためには、まず、異性のアカウントの投稿を調べてみましょう。パートナーと同じ日に同じ場所を投稿しているアカウントなどが怪しいでしょう。また、投稿写真にパートナーの一部が写り込んでいるアカウントがないか入念に調べます。

パートナーのSNSの「いいね」やコメントを確認する

パートナーの投稿に頻繁に「いいね」をつけたりコメントを残したりしている異性がいたら要注意です。浮気相手の可能性があるでしょう。

頻繁に「いいね」をつけている人のアカウントの投稿を見て、パートナーと似ているタイミングで同じ場所の投稿をしていないか確認してみましょう。ほかにも、パートナーらしき人物の一部や持ち物が写り込んでいないか探してみます。趣味や興味が同じであるという情報が匂わされているアカウントも怪しいでしょう。

パートナーのSNSの投稿をチェックする

パートナーのSNSの投稿を念入りにチェックしましょう。

残業しているはずの日に食事を楽しんでいたり、出張と嘘をついて浮気相手と旅行をしたりしている写真などがないかを調べます。一見、普通の投稿のようであっても、浮気相手が窓やガラスに映り込んでいないかなども念入りに観察します。

投稿をすぐに消してしまう人もいるため、怪しい投稿はすぐに保存しておきましょう

浮気の強力な証拠となるSNSのやりとりとは

SNSで浮気相手と親しく会話していたり、ツーショット写真を投稿したりしていても、それだけでは法的に問題があるとはみなされません。

離婚や慰謝料請求の場で決定的な証拠になるのは、2人のあいだに不貞行為があると認識できる情報です。(※2)不貞行為とは、配偶者以外の異性と自由意志で肉体関係をもつことを意味します。(※3

浮気の強力な証拠となるSNSのやりとりを、具体的に確認してみましょう。

肉体関係が分かる内容

肉体関係が分かる内容

SNSのやりとりのなかに、パートナーと浮気相手のあいだに不貞行為(肉体関係)があると分かる内容があれば、浮気の強力な証拠となります。

  • 「私たち、身体の相性ぴったりだね」など、肉体関係があることを示す内容
  • 宿泊をともなう旅行をしたことが分かる内容
  • 浮気相手の自宅で過ごしていることが分かる内容
  • 「つきあい始めて1年だね」など、不倫関係を認めている内容

「大好き」「愛してる」などの言葉だけでは、肉体関係があることまでは分からないため、浮気の証拠として有効ではありません。

肉体関係が分かる画像

SNS上に、肉体関係が分かる画像があれば、浮気の強力な証拠になります。次のような画像がないか探してみましょう。

  • ラブホテルのベッド上のツーショット写真
  • 性行為中の写真
  • 裸か裸に近い状態のツーショット写真

パートナーと浮気相手の顔がはっきり認識できる画像であることが求められます。

上記のような写真を投稿したり、送信し合ったりすることは考えにくいと感じるかもしれません。しかし、身体の関係を楽しむ2人であれば、画像をSNS上で発見できる可能性もゼロではありません。

SNSで浮気の証拠を掴むためにできること

SNSで得られる情報は、それだけでは浮気の決定的証拠にはならなくても、浮気の証拠を掴む手掛かりになることがあります。

SNSで浮気の証拠を掴むためにできることを確認していきましょう。

証拠につながるやりとりを撮影する

証拠につながるやりとりを撮影する

浮気に関連するメッセージのやりとりは撮影しておきましょう。スクリーンショットは改ざんの可能性があるため、証拠として認められないこともあります。画面を撮影するなど、スクショ以外の方法で保存しましょう。

浮気の証拠は、次のポイントが分かるように撮影することが重要です。

  • 会話をしている人物たちのユーザー名
  • 送受信の日時

会話の内容だけに気をとられず、誰がいつ送受信したメッセージなのか、しっかり分かるように撮影しましょう。

浮気相手の情報を特定する

SNSの情報から、浮気相手が誰なのかを特定できることもあります。

ユーザー名やIDが本名ではない場合も多く、なかなか本名までたどり着けないこともあるでしょう。その場合には、投稿を詳しく調べて個人を特定できる情報がないか確かめましょう。

浮気相手のアカウントのフォロワーも忘れずにチェックしましょう。浮気相手のフォロワーの投稿画像に浮気相手の顔が写っている可能性があります

浮気の行動パターンを把握する

SNSのメッセージのやりとりには、待ち合わせの日程や場所が記されているかもしれません。そのようなメッセージを発見したら、一定の行動パターンがないか確認しましょう。

  • よく会う曜日
  • よく待ち合わせする場所
  • 会う頻度

上記のパターンを把握しておくことは、探偵に依頼して浮気調査をするときに役立つでしょう。

SNSで浮気が発覚した場合の注意点

SNSで浮気・不倫に関するやりとりを発見したら、パートナーをすぐにでも問い詰めてしまいたい衝動にかられるかもしれません。しかし、その後の展開を有利にするためには、パートナーの浮気発覚後は冷静かつ慎重に行動しましょう。

証拠が少ない段階で相手を問い詰めない

証拠が少ない段階で相手を問い詰めない

決定的証拠が揃わないうちにパートナーを問い詰めることはやめましょう。SNSから浮気がバレたと気がつかれてしまうと、メッセージや投稿を削除されてしまうおそれがあります。また、2人の行動が慎重になると、証拠を集めることも困難です。

結局、言い逃れされて証拠も掴めないまま、なかったことのようにされてしまう可能性もあります。

しっかり証拠を揃えるまでは、黙って2人を泳がせておきましょう

浮気相手にDMなどで接触しない

浮気が発覚したからといって、いきなり浮気相手にDMを送りつけるのはやめましょう

浮気の当事者同士のラブラブなやりとりを目にしてしまうと、憤りを覚えるのは当然のことです。しかし、証拠がない段階で浮気相手に接触するのは得策ではありません。

浮気相手がアカウントを削除してしまうと、個人を特定することが難しくなってしまいます。相手に連絡をとれなくなってしまうと、慰謝料請求が難しくなるため注意が必要です。また、脅すような内容を送ると脅迫罪に問われることもあります。(※4

証拠を消さない

浮気の事実を認められない気持ちから、パートナーと浮気相手とのSNS上のやりとりを削除したいという思いが湧き上がることもあります。

しかし、せっかく見つけた証拠や、証拠を掴むための手掛かりを削除してしまうのは、自分の立場を不利にしてしまう行為です。離婚や慰謝料請求をする際に、SNSで得た証拠や情報が役立つ可能性は高いでしょう。

一時の感情で浮気に関するやりとりを削除してしまうなど、証拠を消すような行動に走らないよう注意が必要です。

SNSで浮気を調べるリスク

SNSには、浮気に関する情報が多く隠されていますが、調べることにはリスクがあります。

リスクを考慮して、慎重に行動する必要があります。

違法に問われる可能性がある

違法に問われる可能性がある

パートナーのアカウントに勝手にログインする行為は、不正アクセス禁止法違反に問われるリスクがあります。(※5

次の点をしっかり認識しておきましょう。

  • 自分のアカウントから相手の投稿などを調べる:違法性なし
  • 相手のアカウントにこっそり侵入する:違法リスクが高い

無断でパートナーのアカウントにログインするのはやめておきましょう。SNSを調査するなら、匿名アカウントを使用して相手の投稿を監視するなど、違法性のない方法がおすすめです。

決定的な証拠にならないことが多い

SNSの情報だけでは、決定的な証拠にならない場合が多いでしょう。

浮気の証拠としては、肉体関係があることを示す内容のメッセージや画像が必要です。パートナーと浮気相手が、「愛してる」「大好き」などのメッセージを送り合っていても、それだけでは決定的な証拠にはなりません。

また、パートナーが警戒して、浮気相手とのやりとりを全て削除してしまうこともあります

バレたときに信頼関係が壊れる

匿名アカウントを使用してパートナーのSNSを監視する行為に違法性はありませんが、バレたときに信頼関係が壊れるリスクがあります。

浮気の疑いをかけられたり、自分のアカウントをこっそり監視されたりしていたと分かると、パートナーは気分を害するでしょう。たとえ浮気の疑いが晴れたとしても、夫婦の信頼関係は戻らないこともあるでしょう。

SNSで浮気を見つけたら探偵に相談しよう

浮気によく利用されるSNSについてご紹介し、SNSによる浮気の証拠の掴み方とそのリスクを解説いたしました。SNSは、気軽にやりとりできることや、簡単につながれることから、浮気に深く関わるツールとなっています。

パートナーのSNSを見張ることで、浮気相手の情報を得たり、浮気の行動パターンを把握したりできるかもしれません。しかし、違法のリスクやバレたときの信頼関係への悪影響などのリスクもあります。また、SNSだけで浮気の決定的証拠を掴むのは難しいでしょう。

SNSで浮気の事実を確認した場合、決定的証拠を掴むためには、探偵に依頼することをご検討ください。