熟年不倫をする6つの理由とは?離婚する際のポイントも解説

熟年不倫をする6つの理由とは?離婚する際のポイントも解説

不倫は熟年であってもする可能性があります。万が一、パートナーが熟年不倫をしている場合、証拠を集めておくことで、いざというときに役立ちます。

不倫の証拠を集める場合であっても、なぜパートナーが別の異性と関係を持ってしまっているのか理由を把握しておきましょう。理由によっては夫婦関係を再構築できる可能性があります。

この記事では熟年不倫をする理由や熟年不倫で慰謝料を請求するポイントなどを解説します。

この記事を読んでわかること
  • 熟年不倫をしてしまう理由
  • パートナーが熟年不倫している場合の対応
  • 熟年不倫に関わるお金について

熟年不倫をする理由

熟年不倫をしてしまう理由は主に次のとおりです。

  • 親の介護のストレス
  • パートナーへの不満
  • お金や時間に余裕が生まれた
  • 刺激が欲しい
  • 性生活に満足していない
  • 自信を取り戻したい

パートナーが上記のような状況にある場合、熟年不倫に走りかねないため注意しましょう。

親の介護のストレス

親の介護のストレス

熟年になったことで親の介護をしている人も一定数います。親の健康状態によっては介護にかかる労力も増え、大きなストレスを抱え込んでしまいます。厚生労働省が発表した『国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査』によれば、介護者のうち約半数がストレスを感じていることが分かります。(※1

親の介護にストレスを溜め込んだことで、癒しをパートナー以外の異性に求めてしまう人もいるでしょう。

パートナーへの不満

パートナーへの不満が溜まり、熟年不倫に走ってしまう人がいます。結婚から何年も経っている場合、相手への長年の不満が蓄積されているでしょう。

蓄積したパートナーへの不満が、親の介護などさまざまな理由で爆発してしまい、別の異性との交際が始まってしまいます。

お金や時間に余裕が生まれた

年齢を重ねたことでお金や時間に余裕が生まれたことも、熟年不倫の理由のひとつです。熟年になると子供が独り立ちした、定年が近くなり残業が減ったなどの理由によって、お金や時間に余裕が生まれます

不倫にはお金や時間が必要なため、どちらにも余裕がある熟年になったことで不倫をしてしまうのです。

刺激が欲しい

長年連れ添ってきたパートナーとの生活がマンネリ化してしまっていることも、熟年不倫の原因です。相手が刺激を求めるタイプの場合、マンネリ化したパートナーとの生活よりもほかの異性との不倫にのめりこんでしまいます。

性生活に満足していない

熟年に関わらず、性生活に満足していないことが原因で不倫をしてしまう人は一定数います。特に熟年になると、パートナーが性生活に乗り気ではない可能性もあります。

パートナーに毎回断られるうちに、性生活に満足できず別の異性と関係を持ってしまいます。

自信を取り戻したい

熟年夫婦のなかでも子供がいる夫婦の場合、父親、母親としての役割がメインになっていきます。そのため、男性、女性として扱われるケースが減り、自分に自信がなくなってしまう人もいるでしょう。

自分に自信がない人の前に男性もしくは女性として扱ってくれる異性が現れた場合、不倫関係に発展してしまうこともあります。

熟年不倫しているパートナーを見抜くには?

パートナーが熟年不倫しているかどうかを見抜くには、次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • スマホの取扱い方
  • 残業や外出の増加
  • 家族への態度の変化
  • 出費の変化
  • 趣味や好みの変化

パートナーの様子がいつもと違うと感じたら、上記のような変化がないかに注目してみましょう。

スマホの取扱い方

スマホの取扱い方

不倫をしているカップルは、スマホで連絡を取り合うのが一般的です。そのため、熟年不倫をしているパートナーは、スマホの取扱い方に変化が現れる可能性があります。例えば次のような変化に着目してみましょう。

  • スマホを浴室やトイレなどどこにでも持っていくようになった
  • メッセージの通知がバレないようにスマホの画面を上にするようになった

残業や外出の増加

残業や外出が増加することも熟年不倫している人の兆候です。例えば定年間近で引継ぎがメインなのにも関わらず、残業や休日出勤が多いといった場合は注意が必要です。嘘をついて不倫相手と会っている可能性があります。また、パートナーが一人で外出する回数の増加も不倫の兆候といえるでしょう。

家族への態度の変化

不倫をしていると、パートナーや家族への態度に変化が現れる人もいます。例えば浮気相手への思いの方が強くなり、パートナーに冷たくあたる人もいるでしょう。一方、不倫をしていることへの罪悪感から、パートナーや家族に急に優しくなる人もいます。

出費の変化

不倫をしていると不倫相手との食事代やホテル代など、数多くの出費が発生します。そのため、熟年不倫をしているパートナーの出費に変化が現れる可能性があるでしょう。贅沢を嫌うようになった、外食の回数が減ったという場合は不倫相手にお金を使っている可能性があります。

趣味や好みの変化

不倫相手の趣味や好みの影響を受けるパートナーもいるでしょう。不倫相手に少しでも好かれたいという気持ちから、趣味や好みが変化すると考えられます。例えば今まで興味がなかった趣味に熱中するようになる、服装や小物の好みに変化が現れているといった場合は、不倫相手の趣味に合わせている可能性があります。

熟年不倫したパートナーへの対応

パートナーが熟年不倫している場合、次のような対応を取りましょう。

  • 話し合う
  • 離婚について検討する

いずれの対応を取るにしても、まずは自分がパートナーとどのように向き合うのかを明確にしておくことが大切です。

話し合う

話し合う

パートナーと今後も夫婦関係を維持していきたい場合は、しっかりと相手と話し合いましょう。話し合う際は自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも聞くことが大切です。感情に任せて自分の気持ちばかりを訴えてしまっては、相手を追いつめてしまいます。その結果、夫婦関係が修復できないほどに距離が離れてしまうかもしれません。

パートナーが不倫をしてしまうのには、なにかしらの理由があります。例えば異性として見てもらえていないことにストレスを感じ、不倫してしまう人もいるでしょう。

本気で夫婦の再構築を望んでいるのであれば、パートナーが不倫をしてしまった理由をしっかり聞き、今後の関係修復に活かすことが大切です。

誓約書を書いてもらうこともひとつの手段

パートナーと話し合った結果、今後も夫婦関係を継続していくこともあるでしょう。しかし、パートナーによっては再び不倫してしまう可能性があります。パートナーの不倫再発を防止させるためには、誓約書を書いてもらうこともポイントです。

誓約書は公正証書として作成するのがおすすめです。公正証書であれば誓約書の効力を高められます。

離婚について検討する

パートナーの不倫に傷つき、離婚したいと考えている人もいるでしょう。離婚について検討する際は、どれだけの期間がかかるのか、生活にどれだけの影響が出るのかなどを理解しておくことが大切です。

離婚届にサインすれば離婚は成立します。しかし、不倫しているパートナーであっても離婚は拒否するケースがあります。そのため、相手が離婚に納得するまでに時間がかかってしまうでしょう。また、離婚による引っ越しやさまざまな手続きの負担もあります。特に子供がいるのであれば、子供への影響も大きくなります

パートナーに対しては冷静に対応する

離婚についてパートナーと話し合うには冷静に対応することが大切です。例えば離婚届にサインをしないからといって無理やり認めさせることは避けましょう。無理にサインさせたことが後に発覚したら、離婚届が認められない可能性があります。また、暴言や暴力を振るうことも、トラブルに発展してしまいます。そのため、パートナーが離婚を認めないとしても、冷静に対応しましょう。

熟年不倫が原因で離婚する際はお金がポイント

熟年不倫が原因で離婚する場合、次のようなお金がポイントになります。

ここでは熟年不倫に関わるお金について解説します。

  • 慰謝料
  • 財産分与
  • 年金分割

慰謝料

パートナーが熟年不倫している場合、パートナーに慰謝料を請求できます。慰謝料を請求できるのはパートナーに対してだけではありません。不倫相手に対しての慰謝料請求が可能です。

不倫に対しての慰謝料に相場はありません。しかし、一般的に不倫期間が長いほど慰謝料が高くなるとされています。そのため、パートナーが長い期間不倫している場合、慰謝料の増加が期待できるでしょう。

財産分与

夫婦でともに築き上げた財産は離婚時に財産分与として双方に分けられます。具体的には次のような財産が財産分与の対象となるのが一般的です。

  • 夫婦で一緒に購入した不動産
  • 夫婦で一緒に購入した家具
  • 夫婦で一緒に購入した自動車
  • 夫婦で一緒に購入した保険返戻金

財産分与は原則として、それぞれに1/2で分与されます。パートナーが不倫している場合であっても、原則1/2の分与という考えは適用されます。なお、協議離婚の場合、財産分与の請求には期限があるので注意しましょう。離婚届が受理され、離婚成立から2年が経過すると財産分与が認められません。しかし、パートナーが任意で財産分与に応じているのであれば、認められます。

財産分与の内容は離婚協議書に残しておく

協議離婚で財産分与する場合は、離婚協議書に内容を残しておきましょう。離婚協議書は財産分与だけでなく、養育費や慰謝料など、夫婦の協議によって決まった内容を記す書類です。

離婚協議書を作成する際は公正証書として残しておきましょう。公正証書として残すことで高い効力が期待できます。また、公正証書であれば万が一、相手が約束を守らなかった場合でも裁判の手続き不要で財産分与などの強制執行が可能です。

年金分割

年金分割

パートナーが厚生年金に加入していた場合、離婚後に年金の一部を分割してもらえます。しかし、年金分割を請求するには期限があるので注意が必要です。年金分割の請求期限は原則、離婚した翌日から2年以内です。請求期限を逃してしまうと年金分割が認められないため注意しましょう。

年金分割には合意分割と3号分割の2種類があります。それぞれの違いについて解説します。

合意分割

合意分割とは夫婦の合意もしくは裁判所の判断によって決まった分割割合で、婚姻期間中の厚生年金保険料納付記録が分割されます。合意分割は夫婦が合意することで分割割合を決められるものの、割合の上限は50%までと定められています。夫婦が合意している場合であっても50%を超える割合は認められません。

3号分割

3号分割とは国民年金の第3号被保険者が請求することで、婚姻期間中の厚生年金の保険料納付記録を分割する方法です。具体的には、専業主婦が会社員であったパートナーに年金分割を希望するケースがあたります。合意分割と異なり夫婦での合意は不要なため、第3号被保険者が単独で申請可能です。

熟年不倫で慰謝料を請求するポイント

熟年不倫において慰謝料を請求する際は、次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 慰謝料請求の時効について把握しておく
  • 証拠が必要

証拠がなければ慰謝料請求が難しいため注意が必要です。

慰謝料請求の時効について把握しておく

不倫をしたパートナーや不倫相手に慰謝料を請求する場合、時効の存在を理解しておきましょう。慰謝料請求の時効は原則として3年です。不倫の事実と不倫相手の存在について把握した時点から3年以内に慰謝料を請求しなければなりません。

不倫や不倫相手の存在に気づかなかったとしても、20年が経過すると慰謝料の請求は認められません

不倫相手については詳細な情報が必要

慰謝料請求には不倫相手について詳細な情報が必要です。不倫相手の顔を知っている、名前を知っているといった程度の粒度では慰謝料請求は難しいでしょう。不倫相手の住所や名前など詳細な情報を控えておく必要があります。

証拠が必要

証拠が必要

熟年不倫をしたパートナーやその不倫相手に慰謝料を請求するには証拠が必要です。不倫の証拠として効力が期待できるのが、不貞行為(肉体関係)が分かる写真です。

しかし、実際に不貞行為に及んでいる写真を入手するのは困難です。そのため、パートナーと不倫相手がラブホテルに入室している写真を集めましょう。2人がラブホテルに入室している写真も、浮気の証拠として機能します。

自分で証拠を集めるには、さまざまなトラブルに配慮する必要があります。トラブルへの発展を避けるためには、探偵に証拠収集を依頼しましょう。探偵に証拠の収集を依頼するメリットは次のとおりです。

  • 個人よりも証拠を集めやすい
  • 証拠収集がバレにくい
  • トラブルに発展しづらい

個人よりも証拠を集めやすい

不倫の証拠を集めるには、さまざまな技術が求められます。そのため、個人で証拠を集めようとすると、なかなか収集できない可能性があります。

一方、探偵であれば張り込みや尾行など、専門的なスキルを用いて調査をするため、個人よりも証拠を集めやすいでしょう。

また、個人で証拠を集める場合、時間がかかってしまう傾向にあるものの、探偵であれば短期間で収集できる可能性があります。

証拠収集がバレにくい

個人で不倫の証拠を集めようとする場合、パートナーや不倫相手にバレてしまう可能性があります。不倫相手やパートナーに証拠収集がバレてしまうと、証拠を隠滅されてしまうでしょう。証拠がなくなってしまっては離婚や慰謝料請求が難しくなってしまいます。

探偵であれば不倫相手はもちろん、パートナーにも顔が知られていないため、証拠収集がバレにくいでしょう。

トラブルに発展しづらい

個人でもパートナーの不倫の証拠を集めることが可能です。しかし、先述のとおり個人で証拠を集めるのは困難です。例えば個人では不倫の証拠を集める際、法律に抵触する恐れがあります。法律に抵触してしまうと、不倫の証拠集めどころではなくなってしまうでしょう。

一方、探偵であれば法律に配慮した証拠収集が可能です。そのため、法律に抵触することでのトラブルを避けられるでしょう。

パートナーの熟年不倫が発覚したら証拠を集めよう

パートナーが熟年不倫をしてしまう理由として、親の介護のストレス、パートナーへの不満、性生活への不満などが挙げられます。熟年不倫している場合、スマホの取扱い方や趣味や好みに変化が生まれます。パートナーが熟年不倫しているのであれば、今後について話し合うか離婚について検討してみましょう。

また、万が一パートナーが熟年不倫しているのであれば証拠を集めましょう。不貞行為が分かる写真であれば高い効力が期待できます。

証拠を集めるのであれば個人ではなく探偵に依頼するのがおすすめです。探偵であればパートナーや不倫相手にバレにくいうえに、法律に配慮した調査を実施してくれます。