合コンというと未婚者が参加するように思えます。しかし、現代では既婚者を対象とした「既婚者合コン」というものが存在し、独身時代に戻りたい、異性の友人が欲しい人などが参加しています。なかには、既婚者合コンで知り合った異性を不倫関係に発展するケースもあります。
本記事では既婚者合コンの実態や、パートナーが既婚者合コンで知り合った相手と浮気している場合の対処法を解説します。
- 既婚者合コンに参加する心理
- 既婚者合コンで浮気していないかをチェックする方法
- 浮気をしていた場合の対処法
既婚者合コンとは?
既婚者合コンとはその名の通り、既婚者が参加する合コンです。既婚者合コンの参加資格は運営する団体によって異なるものの、既婚者であるかどうかやどのような職業に就いているかは自己申告なケースがあります。
出会い系サイトと既婚者合コンを比較した場合、前者は事件などに巻き込まれるリスクがあります。一方、後者は不安や怖さが抑えられるため、既婚女性も利用しやすい傾向にあります。
既婚者合コンの実態は?参加する人の特徴
既婚者合コンに参加する人の特徴は主に次のとおりです。
- スリルを味わいたい
- 独身の頃に帰りたい
- パートナーに満足していない
- 異性の友達を探している
既婚者合コンは、基本的に既婚者しか参加していないため、どちらか一方がリスクを負うことはありません。
スリルを味わいたい
結婚生活が安定すると、日々の生活がルーティン化し、刺激や新鮮さが失われると感じる人もいます。このような人は既婚者合コンに参加することで、非日常的な経験や新たな出会いを通じてスリルを味わいたいと考えるでしょう。
独身の頃に帰りたい
結婚によって生活環境や人間関係が大きく変化し、独身時代の自由さや気軽さを懐かしく思う人もいます。既婚者合コンは、そうした独身時代の感覚を一時的に取り戻す場として機能するケースもあります。新しい人々と交流することで、当時の自分を思い出しリフレッシュする機会として利用されます。
パートナーに満足していない
結婚生活において、パートナーとの関係に不満や物足りなさを感じる人が既婚者合コンに参加するケースもあります。コミュニケーション不足や価値観の違いなどから生じる不満を、既婚者合コンで知り合った他者との交流で埋めようとする心理が働くことがあります。
異性の友達を探している
異性の友人を増やし、交友関係を広げたいと考える人も既婚者合コンに参加するでしょう。仕事や家庭以外の場で異性と交流することで、新たな視点や刺激を得ることを目的としています。また、趣味や興味を共有できる相手と出会い、人生を豊かにするきっかけを求めているのです。
年齢層は幅広い
既婚者合コンに参加する人の年齢は主催団体の方針によって異なります。しかし、一般的には20代後半から60代前半ごろまでを条件としています。合コンの種類によっては参加者がコミュニケーションを取りやすいように、25歳から35歳といったように年齢を制限するケースもあります。同じような年代の人だけが参加する既婚者合コンの場合、会話が弾みやすく、親密な仲に進展しかねません。
既婚者合コンは不倫になる?
既婚者でありながら合コンに参加する行為は、人によっては浮気や不倫に等しいと考える人もいるでしょう。しかし、民法上では、既婚者合コンへの参加しただけでは不倫と判断されません。ここでは、既婚者合コンが不倫にあたるかどうかについて解説します。
不貞行為がなければ不倫にならない
不倫に厳密な定義はありません。そのため、人によっては合コンに参加したり、食事したりといった行動を不倫と捉えるケースもあります。しかし、法的には不貞行為(肉体関係)があるかどうかが不倫の判断ポイントとなります。そのため、パートナーが既婚者合コンに参加したとしても、不貞行為がなければ法的に不倫としては認められません。
一方、パートナーが既婚者合コンで知り合った異性と不倫関係になり、2人のあいだに不貞行為があったことを証明できれば離婚や慰謝料請求が可能です。
既婚者合コンは不貞行為につながりやすい
既婚者合コンに参加したとしても、不貞行為がなければ不倫にはなりません。しかし、既婚者合コンは既婚者同士が集まる場であり、お互いの境遇に共感しやすいため、親密な関係に発展しやすい傾向があります。そのため、不貞行為につながるリスクが高まることは否めません。
既婚者合コンで浮気していないかをチェックする方法
パートナーが既婚者合コンで浮気していないかをチェックするには、次のような方法を試してみましょう。
- スマートフォンを確認してみる
- スマートフォンの取扱いをチェックする
- 帰宅時間や休日出勤をチェックしてみる
スマートフォンを確認してみる
パートナーが既婚者合コンに参加して浮気していないかを確認するためには、相手のスマートフォンをチェックしてみましょう。例えばSNSやメールなど、異性からのメッセージのやり取りがあれば、浮気の可能性が疑われます。また、人によっては浮気相手の写真を自身のスマートフォンのフォルダに入れているケースもあります。
スマートフォンを確認する際は、とくにSNSの状況をチェックしてみましょう。一般的に既婚者合コンはSNSを通じて募集されます。そのため、パートナーが既婚者合コンに参加している場合、既婚者合コンのアカウントをフォローしている可能性が高いでしょう。
スマートフォンの取扱いをチェックする
パートナーのスマートフォンを確認するのは困難なうえ、たとえ夫婦間であってもプライバシーの侵害等、法的なリスクも高い行為です。
中身を確認できない場合は、相手のスマートフォンの扱い方をチェックしてみましょう。例えばトイレやお風呂にまでスマートフォンを持ち込むようになった、画面を下にしてスマートフォンを置くようになったなど、取扱いに変化があった場合、不倫相手との関係性を知られたくないと考えている可能性があります。
帰宅時間や休日出勤をチェックしてみる
既婚者が不倫をする場合、仕事や家事を終えたうえで不倫相手と会う必要があります。就業しているパートナーが不倫をしている場合、残業や休日出勤を言い訳に不倫相手と会っていたり、既婚者合コンに参加していたりします。
既婚者合コンで浮気している場合の対処法
パートナーが既婚者合コンによって知り合った相手と浮気している場合、次のような方法で対処しましょう。
- 話し合って関係を再構築する
- 慰謝料を請求する
- 離婚をする
話し合って関係を再構築する
パートナーが既婚者合コンで出会った相手と不倫をしていたとしても、人によっては関係再構築を希望するケースもあります。不倫をしたパートナーと関係を再構築するのであれば、しっかりと話し合いましょう。不倫されたショックだったこと、関係を再構築したいことに加えて、なぜパートナーが浮気に至ったのか、その背景や理由をお互いに理解し合うことが重要です。
先述のとおり、既婚者合コンに参加するのはスリルを味わいたい、パートナーに満足していないなどの理由が挙げられます。そのため、話し合いにあたっては結婚生活における不満や問題点を共有し、改善策を見つけることで、関係を再構築する可能性があります。
また、第三者であるカウンセラーや専門家の力を借りることで、客観的な視点から問題を解決する手助けとなるでしょう。信頼関係を取り戻すためには時間と努力が必要ですが、お互いの意思があれば乗り越えられることもあります。
慰謝料を請求する
パートナーと浮気相手が肉体関係を持っていた場合、不貞行為として法的に問題となり、慰謝料の請求が可能です。ただし、既婚者合コンで知り合った相手との不貞行為が一度だけの場合、慰謝料の金額が低くなる可能性があります。
不倫(不貞行為)に対する慰謝料は、期間や不貞行為の回数などに左右されます。そのため、既婚者合コンで知り合った女性と長期間にわたり不倫関係にある場合、高い慰謝料が期待できます。
慰謝料を請求する方法は主に次のとおりです。
- 対面して請求する
- 書面で請求する
- 調停で請求する
- 裁判で請求する
対面して請求する
直接会って不倫相手に慰謝料を請求することができます。この方法のメリットは、相手の反応を直接見ることができる点です。感情を伝えやすく、相手が謝罪や和解を申し出る可能性が高まる一方、感情的になりやすく、話し合いがこじれるリスクもあります。また、相手が話し合いを拒否するケースも考えられます。
書面で請求する
内容証明郵便などを用いて、書面で慰謝料を請求する方法です。書類として残るため、後々の証拠として有効なだけでなく、相手に対するプレッシャーも高まり、正式な対応を促す効果があります。ただし、文面の作成には法律的な知識が必要となるため、専門家に依頼することが望ましいでしょう。また、内容証明を送ったからといって必ず相手が慰謝料を支払ってくれるわけではありません。
調停で請求する
家庭裁判所の調停手続を利用して、慰謝料を請求することも可能です。第三者である調停委員が間に入るため、公平な話し合いが期待できます。裁判と比較すると費用も比較的低く抑えられますが、解決までに時間がかかる場合があります。また、相手が調停に応じず手続きが進まない場合もあるため、注意が必要です。
ケースによっては調停委員が和解を促したことで金額に納得しないまま、合意してしまうこともあります。
裁判で請求する
最後の手段として、裁判所に訴訟を起こして慰謝料を請求する方法があります。この方法では、法的な判決により慰謝料が認められるため、強制力があります。しかし、時間と費用がかかり、精神的な負担も大きくなります。弁護士を立てて進めることが一般的であり、その際の費用も考慮する必要があります。
離婚をする
パートナーの不倫によって信頼関係が完全に崩れ、関係の修復が難しいと判断した場合、離婚を選択することもひとつの方法です。離婚には法律的な手続きだけでなく、精神的・経済的な負担も伴います。そのため、事前に離婚後の生活設計をしっかりと立てることが重要です。財産分与や親権、養育費など、具体的な問題については信頼できる専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
既婚者合コンでパートナーが浮気したら証拠を収集
パートナーが既婚者合コンをきっかけに浮気をしているのであれば、証拠を集めましょう。浮気の証拠がなければ慰謝料請求や離婚が困難になります。
パートナーの浮気の証拠を集める方法は大きく次の2つです。
- 自分で証拠を収集する
- 探偵に証拠収集を依頼する
それぞれにメリット、デメリットがあるため事前に把握しておきましょう。
自分で証拠収集するメリット・デメリット
自力で証拠を収集するメリットは費用が抑えられるという点です。探偵に調査を依頼した場合、一定の費用が必要です。可能な限り費用を抑えるのであれば、自力での証拠収集を検討しましょう。
また、証拠収集の現状を直接確認できるため、納得したうえで調査を進められるというメリットもあります。
一方、自分で証拠収集する場合、パートナーや浮気相手に調査がバレてしまう可能性があります。さらに浮気の証拠収集は専門的な技術が求められるため、未経験者が実行しても決定的な証拠を集められないこともあるでしょう。
証拠収集方法によっては法律に抵触する
パートナーの浮気の証拠を集める際、その方法によっては法律に抵触する可能性があります。例えば、相手のスマートフォンやパソコンに無断でアクセスすることは、不正アクセス禁止法に違反する行為となります。(※1)また、メールやメッセージの内容を盗み見ることも、プライバシーの侵害として問題視されます。(※2)さらに、盗聴器や隠しカメラを相手に無断で設置して監視することは、住居侵入罪に問われるリスクもあるでしょう。(※3)
違法な手段で得た証拠は、裁判で認められないだけでなく、自身が法的責任を負う可能性もあります。証拠収集を行う際は、法律を遵守し、適切な方法で行うことが重要です。
探偵に依頼するメリット
探偵に浮気調査を依頼するメリットは主に次のとおりです。
- 法律に抵触するリスクがない
- 精神的な負担を軽減
- アフターケアが期待できる
法律に抵触するリスクがない
探偵は専門的な知識と技術を持っています。合法的な方法で確実な証拠を収集できるため、裁判や慰謝料請求の際に有効な証拠として活用できます。自分で証拠を集める場合、法律に抵触するリスクや証拠の信憑性に問題が生じる可能性がありますが、プロに任せることで、このような問題を回避可能です。
また、探偵が提供する詳細な調査報告書も、法的手続きにおける重要な証拠となります。
精神的な負担を軽減
パートナーの浮気を疑いながら自分で調査を行うことは、感情的なストレスを増大させる要因となるでしょう。第三者である探偵が客観的に調査を進めることで、自身の精神的な安定を保つことができます。また、探偵は効率的に調査を行うため、時間と労力を節約することができます。
アフターケアが期待できる
探偵は浮気の調査以外にも、アフターケアを提供している場合があります。依頼先の探偵事務所によっては、浮気発覚後の対応策について、弁護士やカウンセラーによる専門的なアドバイスを受けることができます。
探偵に依頼するデメリット
探偵に証拠収集を依頼する際は、次のようなデメリットについても把握しておきましょう。
- 費用が高額になる可能性がある
- 悪質な探偵に依頼しかねない
費用が高額になる可能性がある
探偵による専門的な調査は、時間と人手が必要です。そのため、調査費用が高くなることがあります。長期間の調査や高度な技術を要する場合、予算を大幅に超えることも考えられます。少しでも費用を抑えるのであれば、調査に有益な情報を探偵に共有しておきましょう。
悪質な探偵に依頼しかねない
浮気調査に対応している探偵のなかには、悪質な探偵も存在しています。悪質な探偵に調査を依頼してしまった場合、相場を大幅に上回る費用を請求されかねません。
悪質な探偵に依頼しないためにも、探偵を選ぶ際は過去の実績や口コミなどを確認しましょう。また、相見積もりをとったり、無料相談を利用して相談員の対応を見ることも大切です。
パートナーが既婚者合コンに参加していたら証拠を集めよう
既婚者合コンに参加する理由はさまざまですが、人によってはパートナーに満足していない、ほかの異性と関係を持ちたいといった理由で参加するケースもあります。既婚者合コンに参加しただけでは、法律上、不倫にはなりませんが、既婚者合コンで知り合った異性との間に肉体関係があり、その不貞行為が立証されれば離婚や慰謝料請求が可能です。
不貞行為を立証するためには、決定的な証拠が必要です。探偵であれば、法律に抵触するリスクを抑えて証拠収集が可能です。