AirTag(エアタグ)で浮気調査は行えるの?具体的な方法と注意点を紹介

iPhoneユーザーなら、紛失や位置情報共有アイテムとして便利なAirTag(エアタグ)ですが、中にはこの機能を使って浮気調査を行えるのではないか?と考える方もいます。

そこで今回は、AirTagを使って浮気調査は行えるのか?具体的なやり方はどうするのか?またAirTagを使った浮気調査での注意点を具体的に説明していきます。

iPhoneユーザーであれば、手軽に取り入れることができるAirTag。手軽だからこそ、すぐに実行に移すのではなく、リスクや注意点をしっかり知ったうえで利用するかどうかを判断していきましょう。

この記事を読んでわかること
  • AirTag(エアタグ)で浮気調査を行えるの?
  • AirTag(エアタグ)以外で浮気調査を行う方法とは?
  • AirTag(エアタグ)を使った浮気調査での注意点

そもそもAirTag(エアタグ)ってどんなもの?

AirTag(エアタグ)とは、紛失防止タグと呼ばれるガジェットの一つです。財布やカバンといった大切なものに取り付けることで、紛失した際などに位置情報を探すことができ、大切なものの万が一に備えることができます。

大きさも500円玉程度になっており、専用のアクセサリを使えばキーホルダーやチャームのように、財布のチャックやカバンに簡単に取り付けることができます。

AirTag(エアタグ)を使って浮気調査は行えるの?

最初に答えを言ってしまうと、現在ではAirTagを使った浮気調査は、ほぼ不可能となっています。

これは以前はAirTagを身に着けていると、3日ほどで出ていた通知が現在はアップデートにより4時間~12時間程度で出てしまい、調査したい相手にAirTagを取り付けたことが知られてしまうためです。

具体的には以下のような警告文が、浮気調査相手のiPhoneに通知されます。

  • AirTagはあなたと一緒に移動しています。
    この持ち物の所有者は、その所在を見ることができます。「探す」を開いて使用可能なアクションを確認するにはタップします。

またこの通知以外にも、AirTagは設置した持ち主から長時間離れてしまうと「ピコピコピピピ」といった警告音がなってしまうため、相手が通知に気づかなかったり、iPhone使用者でなくても、この音でAirTagが浮気調査相手の私物に仕込まれていることがばれてしまうのです。

そもそもなぜこういった機能がついているのか?

以前は浮気調査グッズとして、適切とまではいきませんがやり方によっては使用することができたAirTagですが、それではなぜこういったアップデートが行われたのでしょうか?

これは2021年にAppleが行った大型アップデートにより導入された機能で、ストーカーなどへの対策として行われたといわれています。実際にアメリカのインディアナ州では、交際相手の浮気調査のためにAirTagを使用し、結果的に殺人事件にまで至ってしまったケースも存在しており、こうした悪用を防ぐために行われたと考えられます。

AirTagのそもそもの目的は、自分の大切なものをなくさないためのガジェットなので、本来の目的で使う人には全く影響のないアップデートであることから、不正な利用の仕方を取り締まろうという働きがあることがわかります。

AirTag(エアタグ)以外のGPS機器を使った浮気調査方法とは?

AirTagを使った浮気調査は、相手にばれるリスクが非常に高いことが分かったところで、それではAirTag以外で位置情報を使った浮気調査は他にはどんな方法があるのでしょうか?

浮気調査で使われるGPSは、以下の3つにわけることができます。

  • ロガー型GPS
  • リアルタイム型GPS
  • スマホアプリ型

それぞれ機能や金額、導入ハードルが大きく違うため、以下の違いをしっかり学び自分の状況にあったものを選びましょう。

またGPS以外での自分で行う浮気調査は、以下のような方法があるため、気になる方は以下の記事も参考にしておきましょう。

ロガー型GPS

  • 費用・・・5,000円~10,000円程度(作動時間や容量により値段が異なる)
  • 証拠能力・・・位置情報だけでは、浮気の証拠としては弱い。ただし尾行や張り込みのために使えば、決定的な証拠確保に役立てることができる。
  • 利用難易度・・・初期設定は簡単で、取り付け&回収さえうまく行えば自宅のPCで詳細を確認できる。利用難易度は低め。

ロガー型のGPSは、現在位置ではなく行動履歴を把握することで浮気をしている日を割り出したり、浮気をしている場所を突き止めるGPSです。

具体的には、浮気調査相手の車などに取り付けることで、GPS機器本体に位置情報や行動履歴を書き込み、本体を外し中の記録を確認することで「いつ、どこにいたか?」を調査することができます。

リアルタイム型GPSとは異なり、通信を必要としないため通信費や本体代金が安く済み、確実な証拠をつかむためのデータ集めとして活用することができます。

リアルタイム型GPS

  • 費用・・・レンタルの場合は通信費込みで、1ヶ月1万~3万程度
  • 証拠能力・・・位置情報だけでは証拠としては弱い。ただし、確実な証拠をつかむために使用する場合は、大きく役立つ。
  • 利用難易度・・・初期設定さえすめば、相手の車などに取り付けPCやスマホで確認可能。利用難易度は低い。

リアルタイム型はその名前の通り、リアルタイムな位置情報をつかむことで浮気調査を行うGPSです。

例えば、調査相手がラブホテルなどの場所にいる場合は、リアルタイムの位置情報がわかるため、決定的な証拠確保に大いに役立てることができます。

ただしロガー型とは異なり、発信する電波をキャッチすることでリアルタイム情報を伝える仕組みとなっているため、通信が必要となりロガー型よりも金額面で導入ハードルが少し高くなっています。

ただ現在では購入以外の選択肢として、通信費込みのレンタルリアルタイム型GPSも多くあることから、こうした選択肢を加味すれば十分取り入れられる浮気調査方法です。

スマホアプリ型

  • 費用・・・無料~1,000円程度
  • 証拠能力・・・アプリ単体では証拠能力は低い。ただし、決定的な証拠を掴むために使うことができる。
  • 利用難易度・・・導入は簡単だが、法律に抵触する可能性が高いため、リスクが高い。

スマホアプリを使った位置情報の確認は、特定のアプリを相手にインストールさせ浮気調査行えるアプリを指します。

浮気調査で有名なアプリの一つである「Prey Anti Theft(プレイアンチセフト)」は、GPSで現在位置を表示してくれるだけでなく、カメラ機能を遠隔操作して画像と位置情報のレポートを送ってくれたり、ホーム画面からアイコンを隠せる機能が備わっています。

この他にも「life360」というアプリは、そもそも家族の位置情報を把握することで、犯罪や災害に備えるといったことが目的のアプリとなっているため、「もしもの時のためにインストールしよう」と相手に警戒心を抱かせることなく、インストールを促すこともできます。

多くのアプリはインストールするだけで無料で使えたり、有料だとしても月に数百円程度で済むため、導入ハードルは低くなっています。ただし、調査相手に許可なくアプリをインストールする行為は「不正指令電磁的記録供用罪」や「不正アクセス禁止法違反罪」といった犯罪になってしまう可能性もあるため、安易に導入するのは危険です。

この他にも浮気調査に使えるアプリや注意点は、以下の記事で詳しく解説しているため、興味がある場合は合わせてよんでおきましょう。


AirTag以外でも、様々なGPSを使うことで浮気調査ができることがわかりました。ただどの方法もGPSだけでは不貞の証拠として弱いため、確実な証拠が欲しい場合は他の方法と組み合わせて、「肉体関係」が証明できる証拠を掴む必要があります。

もしその際に、自分だけの調査に限界を感じた場合は、プロに相談するという選択肢もぜひ頭の中に入れておきましょう。多くの探偵事務所では、無料相談を行っているため迷っている場合はまずは相談だけでも行ってみましょう。

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AirTag(エアタグ)などのGPSを使った浮気調査の注意点

AirTagのような位置情報を使った浮気調査方法を知った後は、GPSを使った浮気調査の注意点を知っていきましょう。

違法となる使い方をしない

AirTagをはじめとするGPSを使った浮気調査で、もっとも気を付けなければいけないのが、違法性のある調査は行わないということです。

例えば夫の浮気調査を行う場合、夫婦共有の車にGPS機器を取り付けることは違法にはなりませんが、夫のカバンや服などに勝手にGPS機器を取り付けることは「プライバシーの侵害」に当たる可能性があります。

違法な手段で入手した証拠は、証拠能力がなくなる可能性や逆に訴えられる可能性もあるため、証拠採取にGPSを取り入れる場合は、どこに取り付けるかもしっかり考えましょう。

相手にばれないことを第一とする

GPSでの浮気調査に限らず、浮気調査する際に最も気をつけなければいけないのが、浮気調査していることを相手に悟らせないことです。

浮気調査をしていることが相手にばれてしまうと、一時的に関係を解消し証拠を握らせないように細工されたり、もっと上手に浮気を隠したりと証拠を押さえる難易度がより上がってしまいます。

こういった点から、浮気調査をする場合もっとも大切なのは、調査していることを相手に悟られることなく、証拠を確保することだということができます。

GPSには証拠能力が薄いことを認識しておく

最後にGPSを使った浮気調査で、覚えておかなければならないのが、GPSで示された証拠は浮気の証拠としては弱いという点です。

例えば出張だと言って出かけていたのに、GPSがラブホテルを指していたといった場合、気持ちとしては十分浮気していると確信が持てたとしても、それは離婚調停や裁判といった場では証拠として採用されることはほとんどありません。

このためGPSを使った浮気調査は、不貞の証拠である「肉体関係があった」ことを示すための補助道具として考えておきましょう。

まとめ

身近なものの位置情報が簡単にわかるAirTag。身近にあるからこそ、「浮気調査に使えるのでは?」と考える人が多いアイテムですが、実際に調べてみると、アップデートにより浮気調査グッズとして使うには、あまりにもリスクが高いことがわかりました。

ただAirTagと同様に、GPS機器を使えば相手の位置情報を知ることはできるため、AirTagにこだわることなく、自分にあったGPS機器を用いて浮気調査を行うことが事実を確かめる近道となります。