人生のパートナーである夫が、本気の恋をしてしまったら、妻は「離婚するしかない…」「もう旦那の気持ちは戻らない…」と諦めるしかないのでしょうか?
一時的な気の迷いや下心だけではなく、浮気相手である女性の人柄まで恋している夫の姿を見るのは、妻として居た堪れない気持ちになるでしょう。
もしも旦那が本気の恋をしてしまったら、夫婦関係を再構築することはできないのでしょうか?
この記事では、最愛の夫が本気の恋に陥り「不倫相手に平穏な家庭を壊されるかもしれない…」と不安を抱えている女性に向けて、あなたが妻として旦那の心を取り戻すためにできることをご紹介します。
そもそも旦那の本気の恋は、どうやって見分けるの?
妻がいながら、不倫に走ってしまう行為自体、誠実さのカケラもありませんよね。不倫当事者である旦那も「自分にとって不都合な話」なので不倫相手の話はしませんよね。
ただ、不倫ではなく本気の恋だった場合は「好きな人がいるから、離婚してほしい」「慰謝料を支払うから別れてほしい」とストレートに妻へ告げるパターンが多いです。
一般的な不倫なら、妻との関係性も崩したくないから、妻にバレないように不倫するという男性がほとんど。しかし、本気で愛している場合は、妻に包み隠さず告げて、お相手と誠実に向き合いたいと考えるでしょう。
もちろん、そのような言葉がなくても、皮肉にも、女の勘は当たるといいます。
愛し合って結婚したパートナーの違和感に妻であるあなたが、「今回の浮気は、ちょっと違う」「もうダメかもしれない…」と感じているなら、本気である可能性が高いです。
旦那が本気の恋をしたら、夫婦関係の再構築は難しい?
夫に不倫をされた妻は、「慰謝料を請求してやりたい…」「仕返しをしてやりたい…」と、悔しさや、悲しさを仕返ししたいと考えるケースが多いです。
たしかに人生のパートナーである夫が不倫をしただなんて、簡単に許せるものではありません。
しかし、そんな不倫問題でも「旦那は浮気というより、本気の恋をしているようで…」と相談する女性もいらっしゃいます。奥様が本気で旦那様のことを愛しており、再構築を望んでいるケースです。
夫が不倫に走るきっかけは様々ですが、多くの場合が「一時的な欲求に負けてしまった…」「妻のことを愛しているけれど遊びたかった…」など浮ついた気持ちから起きます。
不倫は許されるものではありませんが、「本気ではなく浮気だったら許してやろう」と、再構築を検討することもあるでしょう。
しかし、妻であるご自身が「旦那は本気の恋をしている」と感じているのであれば、普通の「浮気」よりも再構築が難しいといえます。
しかし、旦那が本気の恋へ走っても、チャンスはゼロではありません。
- 旦那の本気の恋を止めるためにできること
- その際、妻がやってはいけないNG行動
それぞれにわけて解説します。
夫の気持ちを取り戻すためにも。そして、夫婦関係を再構築するためにもご参考にしてください。
妻が旦那の本気の恋を止めるためにできること
妻が旦那の本気の恋を止めるためにできることは、大きく分けて以下3つです。
- 本気の恋へ走った理由を振り返る
- 自分自身の行動・言動を改める
- 安心できる家庭を心がける
「配偶者である妻がいながら、不倫に走ってしまう方が悪い…!」という気持ちはわかりますが、不倫が本気である場合、まずは理不尽な気持ちを抑えて、妻であるあなたが出来ることから試してみましょう。
隣の芝は青く見えるといいますが、恋は燃え上がるときもあれば、冷めるときも必ず来ます。言ってみれば「目を覚ます」感覚に違いでしょう。
「本気の恋をしてしまったから、別れてほしい」と言われたとしても、挽回のチャンスは残っています!
まずはこれから紹介する3つのポイントを抑えて夫婦関係の再構築に取り組みましょう。
本気の恋へ走った理由を振り返る
そもそも、旦那が本気の恋へ走ったとき、夫婦関係は良好でしたか?
当時の関係性を振り返ってみましょう。
「とくに大きな喧嘩もなかったし、普段通りの夫婦生活だった…」と答える方がほとんどだと思います。
しかし、長い期間、恋人ではなく夫婦として生活していると、恋人だったときのような甘い関係は長くは続きません。
一人の男性として夫を見ているというより、「家族の一員」として見てしまってはいませんか?
これ自体が悪いことではないですし、夫婦として共同生活を送っていると、家族として信頼することもごくごく当たり前です。けれど、女性と男性では考え方が異なります。
女性からすると、少しわがままに聞こえますが、男性はいつまでも「男として自分を見て欲しい」という願望を抱いているのです。
大きな喧嘩や、決定的な価値観のすれ違いがなかった場合は、妻から男性として必要とされていないことが本気の恋へと走ってしまった原因である可能性が高いでしょう。
こちらからすると、本当に理不尽極まりない理由ですが…。実際にこの心理が不倫へと走る原因になっているケースが多いのです。
決定的な原因がある場合は、まずはその原因に対して、自分が出来ることを考えてみましょう。
自分自身の行動・言動を改める
毎日は家事や育児や仕事で慌ただしく過ぎていきますよね…。
毎日一緒に過ごしている夫婦だからこそ、心に余裕がないときに、ついついきつく当たってしまったり、冷たい態度をとってしまったりしていませんか?
とくに小さなお子様がいる家庭は、夫婦のすれ違いも生まれやすいです。
「こんなに育児を頑張っているのに、ちっともわかってくれない…」「毎日仕事で忙しいのに、妻は愚痴ばかり…」お互いのゆとりのなさがぶつかり合って、ギスギスした雰囲気が出てしまうことはないですか?
あなたからすると、旦那が想いを寄せている女性は、夫婦の絆を引き裂く厄介な存在に感じると思います。
再構築の過程で「憎たらし厄介者をどうにかしてやりたい…」「夢の中に浸っている2人に現実を突きつけてやりたい…」とつい、仕返しにエネルギーを使いたくなるでしょう。
しかし、旦那が「本気かもしれない…」と感じている時点では、安定感のある「良き妻」として待つ姿勢が大切です。
男性は心と欲求が満たされていれば、浮気することはありません。
「何度も浮気を繰り返す男性もいるじゃないか!」と言いたくなりますが…。
何度も浮気を繰り返す男性は底抜けの性欲と満たされない心を抱えているから、病的に浮気を繰り返してしまうのです。
浮気をすることで、「俺は何人の女性にも求められる男なんだ」と満たされない承認欲求を穴埋めしているのかもしれませんね。
安心できる家庭を心がける
男性は「安定できる場所」を求めています。妻であるあなたが考えている以上に、心落ち着ける場所を好んでいるのです。
たとえば、どんなに夫が「離婚して、不倫相手と一緒になる!」と宣言していても、我が家に立ち寄った際に「やっぱりここが安心できるな…」と思ってもらえれば、心を取り戻せる可能性がアップします。
- 好物のものを作っておく
- 笑顔で迎え入れる
- 落ち着けるよう掃除する
浮気している夫に、どうしてここまでしなくちゃいけないの?と感じる気持ちは十分にわかります。
しかし、あなたは夫にとって世界でたった1人の「妻」です。「世界に1人しかいない「妻」という立場から「夫」にできること」は、浮気相手にはなせない技でしょう。ここはグッと堪えて「やっぱり妻が落ち着くな…」と思える家庭を作りましょう!
旦那が本気の恋に走っても、ぜったいやってはいけないNG行動
夫が本気の恋に走ったとき、裏切られた悲しさ、悔しさ、怒り…。様々な感情がこみ上げるものです。
「本当に信頼していたのに、どうして他の女性を大切にするの…?」
「今まで一緒に励んできた時間は、いったい何だったの…?」
と、今まで一緒に歩んできた時間すら、嘘のように感じてしまうでしょう。
しかし、こんなときだからこそ、冷静に対応しなければなりません。
怒り、悲しみ、寂しさに任せた行動は、夫の心をますます引き離してしまうのです。
次に夫の心を取り戻すための期間に、ぜったいやってはいけないNG行動を3つご紹介します。
不倫相手に直談判する
どんなに腹がたっても、再構築を望んでいる間は不倫相手に直談判するのはNGです。
この行動がきっかけになり、夫の気持ちが一気に冷めてしまうこともあるでしょう。直談判の方法によっては、浮気相手から脅迫などで訴えられる危険性もあります。
浮気相手にしてはいけない行動については、こちらの記事にもまとめているのでご参考にしてください。
感情的に相手を責める
「どうして、そんなことしたの!?」「あなたのことを信じていたのに…!」と、どんなに相手が悪くても、感情をむき出しにして責め立ててしまうのはNGです。
不倫を肯定するわけではありませんが、相手の心は自分の感情でどうにかなる問題ではありません。
妻も不倫をする
旦那と再構築をするために自分の不倫を行って、旦那にも同じ気持ちを味わせてやろうと考えるのは危険です。
W不倫は再構築どころか2人の関係をさらに泥沼化させてしまいます。
W不倫を行ってしまうと、旦那の不倫相手の思うツボです。再構築を望むなら、「信じて待っている」妻を演じましょう。
旦那の本気の恋を止めることができない時の対処法
「旦那に好きな人ができてしまい、その恋が本気だった…」妻といては居た堪れない事態ですよね。
「再構築を頑張ってみたけれどもう限界…」と感じるのであれば、「離婚」を検討するのも一つの手段。今回紹介した対処法を実践しても、ますますつけ上がる男性がいるのも事実です。
本気の恋に走った旦那と離婚がよぎったら、以下2つの対処法を行いましょう。
慰謝料請求のための証拠集め
不倫をしている事実があるなら、慰謝料を請求して離婚することができます。
とはいえ、不倫の事実を立証するための証拠は意外と集めにくいものです。
また、どれくらいの金額が慰謝料として妥当なのか検討がつきませんよね…。
「不倫慰謝料って相場はどれくらい?高額になる事例・低額になる事例も紹介」では慰謝料請求金額の相場について解説しています。
離婚後の生活を検討する
離婚は結婚するよりも大変だと言われています。
- 夫婦の共同財産を分ける必要がある
- 慰謝料や養育費のこと
- 離婚後の住む場所
- 子供の親権
- 子供の学校はどうする
あげていくとキリがないほど、たくさんの物事に決断を出して行かなければなりません。
【離活】離婚したいと思ったら、いますぐやるべき下準備では、離婚をするために準備しておきたいことをまとめています。この記事を参考に「まず、何を決めて、何をすればいいのか」イメージしましょう。
まとめ
旦那が本気の恋に走ったからといって、諦めるのはまだ早いです。離婚をしていないうちなら、妻というポジションを使って挽回できるチャンスはあります。
しかし、あなたがいつまでも我慢する必要もありません。
旦那に対して本気で愛情が残っているなら、行動してみる余地はありますが、「離婚は世間体が悪い…」などの理由で旦那の気持ちを取り戻したと考えているなら、離婚するのも一つの手段です。
いちばん大切なのは、あなたの心がどうしたいかを明確にすること。少し道のりが長く、寂しさや悲しさに苛まれるかもしれませんが、この記事が参考になれば幸いです。