浮気の証拠写真とは?撮り方と保存方法&注意点を解説

浮気の証拠写真とは?撮り方と保存方法&注意点を解説

浮気・不倫による離婚や慰謝料請求を有利に進めるには、証拠となる写真が必要です。

証拠として効力が高い写真とは、不貞行為(性的な関係であること)を証明できる写真です。たとえば性行為中またはその前後の写真、ラブホテルや旅行先の宿泊施設に2人で出入りしているなど、性的な関係があることを伺わせる写真です。
また、性的行為を示唆するLINEメッセージやSNSの投稿のスクショなども、ほかの証拠を合わせることで効力を発揮する場合があります。

この記事では、浮気の証拠として有効な写真やその撮り方、注意点などについて詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 浮気の証拠となる写真
  • 浮気の証拠写真の撮り方
  • 写真を撮る際の注意点

浮気の証拠写真は不貞行為を立証できるかどうかがポイント

浮気の証拠写真は不貞行為を立証できるかどうかがポイント

浮気の証拠として 写真とは、パートナーと浮気相手のあいだに不貞行為があると証明できる写真です(※1)。不貞行為の定義とは配偶者以外の者と性的関係を結ぶことを指します(※2)。

パートナーと浮気相手のあいだに性的関係(肉体関係)があれば不貞行為とみなされます。そのため浮気の証拠写真を確保する際は、不貞行為を立証できるかどうかが大きなポイントです。

例えばパートナーが異性と手をつないで歩いている姿を目撃したら、浮気を確信するかもしれません。その2人の姿を写真に撮れたら、浮気の証拠として十分な写真が確保できたと考える人もいるでしょう。

しかし、手をつないで歩いているだけの写真では、2人のあいだに不貞行為があることを確認できません。たとえ「明らかに男女の雰囲気があった」と主張したとしても、調停や裁判所では不貞行為を立証する証拠とは認められません。

浮気の証拠となる写真

浮気の証拠として効力があるのは次のような写真です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

性行為中や性行為前後の写真

性行為中や性行為前後の写真

パートナーと浮気相手が性行為をしている写真は、明確な不貞行為の証拠になります。現実的にそのような写真を入手できるかは難しいところですが、もし入手できれば確実に不貞行為を立証できるでしょう

性行為前後の写真も、性行為があると強く推認できるものであれば法的に有効な証拠写真です。例えば、ホテルのベッドで裸または下着姿のツーショット写真や、寝室で着衣に不審な点があるツーショット写真などです。これらの写真は2人に性的な関係があることを推認できるため、証拠写真として認められる場合があります。

ただし、写っている人物が誰であるか認識できる鮮明な写真であることが大切です。また、撮影した日付と時間も記録されていることが望ましいでしょう。

ラブホテルに出入りする写真

パートナーと浮気相手がラブホテルに出入りする写真は浮気の証拠になります。次の点を抑えておくと、証拠としての有効度が高くなるでしょう。

  • 2人が一緒に写っている
  • ラブホテルに入る瞬間と出てくる瞬間の両方を撮っている
  • 時間帯・滞在時間・回数・頻度をまとめておく

用心深い人であれば、時間をずらして別々に出入りするかもしれません。こういったケースでは2人が同じ部屋に入って一緒に過ごしたことを証明できない限り、浮気の証拠写真として有効ではないでしょう。

2人の親密度や浮気・不倫の悪質度は慰謝料の額に影響することもあるため、撮影と並行しながら時間帯・滞在時間・回数・頻度についてもまとめておきましょう

ラブホテルに入る瞬間と出てくる瞬間を撮った写真に撮影日時が記録されていれば、滞在時間が明確になります。

浮気相手の家に出入りする写真

パートナーが浮気相手の家に出入りする写真、またはパートナーの単身赴任先の住まいに浮気相手が家に出入りする写真の場合は、回数や時間帯、滞在時間などがポイントです。家の出入りを1回だけ撮影したとしても、不貞行為を立証できる証拠としては不十分です。

次のポイントを抑えた証拠写真で浮気・不倫の継続的関係を示すことが大切です。

  • 数回にわたる出入りを撮影する
  • 写真に日時を記録して一定の滞在時間が確認できる
  • 昼に入って夜に出てきたなど時間の経過がわかる写真

2人だけの宿泊旅行の写真

パートナーと浮気相手の宿泊旅行の写真であれば、2人でホテルや旅館に出入りしている写真や、同じ部屋に宿泊していることが分かる写真が必要です。

旅行時に使用したクレジットカードの明細や行動記録があれば、写真と合わせて証拠の有効度が高くなります

浮気の証拠にならない写真

浮気の証拠にならない写真

浮気相手との親密な関係が明らかに分かる写真であっても、性的関係の事実を示せない写真は離婚や慰謝料請求の場では証拠としては認められません。

次のような写真は2人の親密な関係が疑われますが、それだけでは法的な証拠として認められにくいでしょう。

  • 手をつないでいる写真
  • 2人だけで食事している写真
  • シティホテルやビジネスホテルに出入りする写真
  • データ改ざんの可能性がある写真

シティホテルやビジネスホテルは、たとえ2人で出入りしている写真であっても「仕事の打ち合わせをしていた」などの言い逃れができてしまいます。そのため、浮気の証拠としては弱いでしょう。

ただし、単体では証拠能力がない写真であっても、複数の証拠と組み合わせることによって役に立つこともあります。また、写真から得られる情報がその後の調査の手助けになるかもしれません。

探偵に依頼する際、集めた写真を提出することで調査期間を短縮できる可能性もあります。調査期間が短ければ費用も削減できるかもしれません。証拠にならない写真でも、疑わしいものは保管しておくようにしましょう。

浮気の証拠写真の撮り方

自分で浮気の証拠写真を撮る方法をご紹介します。

ただし、不貞行為を立証できるレベルの証拠写真を撮るのは難易度が高く、やり方次第では法律に抵触する可能性があることをあらかじめ理解しておきましょう。

浮気の行動パターンを認識しておく

やみくもにパートナーをつけまわす行為は時間と労力の無駄使いだけでなく、相手にバレるリスクも高まります。

まずは、パートナーの浮気の行動パターンを把握することが大切です。次のパターンが分かると浮気現場を押さえられる確率が上がるでしょう。

  • 浮気相手と密会する可能性が高い曜日・時間帯
  • 出張と偽って宿泊する日

残業・出張・普段の様子などから、怪しい日を把握しておきましょう。

パートナーを尾行する

2. パートナーを尾行する

パートナーが浮気相手と密会する日を絞り込めたら、浮気現場を押さえるための尾行をします。ただし、尾行は次のような大きなリスクがあります。

  • パートナーにバレるリスク
  • 違法になるリスク

パートナーには顔、体格、歩き方の癖まで知られているため、変装してもバレてしまう可能性は高いでしょう。パートナーにバレないよう複数人の協力を得て尾行する方法もありますが、実行するかどうかは違法リスクも考慮して慎重に判断する必要があります。

たとえ夫婦間であっても、尾行は「つきまとい等又は位置情報無承諾取得等」の規定によりストーカー規制法違反に該当します(※3)。

このほか、浮気相手の住居の敷地に入ってしまった場合の住居侵入罪など、尾行は難易度が高いうえに法的なリスクも高い行為です(※4)。

パートナーや浮気相手が迷惑行為として通報すれば、警察沙汰のトラブルに発展してしまうでしょう。

浮気現場の張り込みをする

浮気現場を押さえたとしても、すぐに浮気の証拠になるような場面に出会えるわけではありません。決定的写真が撮れるまで張り込みを行います。張り込みをする際は、建物の出入り口を全てチェックしましょう。出入り口が複数ある場合、1人で撮影するのは難しいでしょう。

尾行と同様に張り込みもストーカー規制法違反や住居侵入罪などの法的リスクがあります。とくに張り込み時間が長い場合、不審者として近所の住人に通報される可能性もあります

浮気の証拠写真を撮影する

浮気の証拠写真を撮影する際は、次の点に気をつけましょう。

  • 正確な撮影日時にカメラを設定する
  • パートナーと浮気相手の顔が判別できる写真を撮る
  • 複数枚撮影する

実際に浮気現場を目撃するのは想像していたよりもショックが大きいかもしれません。しかし、できるだけ動揺を抑えて冷静に行動することが重要です。

スマホ内の浮気写真の見つけ方

パートナーのスマホ内から浮気の証拠写真を見つける方法もあります。

ただし、相手に無断でスマホを調べることは、プライバシーの侵害※5)や不正アクセス禁止法違反※6)(※7)などの違法リスクが高い行為です。

たとえ浮気の証拠写真を入手できたとしても、違法行為がバレれば証拠としての効力がなくなるだけでなく、大きなトラブルになる可能性があるため注意が必要です。

スマホの写真フォルダは削除内容もチェック

スマホの写真フォルダは削除内容もチェック

スマホの写真フォルダから不貞行為の証拠になる写真が見つかるかもしれません。通常の写真フォルダだけでなく、アルバムの最近削除した項目をチェックすることがポイントです。

浮気相手との写真をスマホで撮影し、オンラインストレージなどに移動している可能性があります

LINEのトーク内を徹底捜索

LINEのトーク内に浮気の証拠写真が残されていることもあります。送受信された画像、アルバム、ノートを確認してみましょう

ただし、無断でパスワードを解除してLINEを閲覧することは、不正アクセス禁止法違反に問われる可能性があります。リスクが高い浮気調査方法のため、実際に行うことは控えたほうが良いでしょう。

Instagramは鍵アカを探る

Instagramは鍵アカを探る

Instagramでは、承認した人だけが見られる鍵付きアカウントで浮気相手とやりとりしている可能性があります。

鍵アカを探る際は、まず素性がわからないように新規アカウントを作成しましょう。続いて共通の知人のアカウントのフォロワーなどから狙いをつけてフォロワー申請をします。承認してもらえれば、自分だとはバレずに相手の動向を探れます。

浮気の証拠写真を撮影&保存する際の5つのポイント

証拠としての有効度が高い写真を撮影して保存するためには、いくつかの工夫が必要です。

次の基本的な5つのポイントを抑えておきましょう。

顔を特定できるように撮影する

写っているのが誰なのか、明確に判別できる写真を撮影しましょう。顔がはっきりしない写真は、「自分ではない」と言い逃れされてしまいます。後ろ姿で顔が全く写っていない写真も同様です。

写真を撮影する際は、パートナーと浮気相手の顔がわかりやすく写るよう、ぼやけたりブレたりしないように気を付けましょう。画質を落とさずにズームできるカメラを用意することもポイントです。

撮影場所が明確になる写真も撮影する

浮気の証拠写真を撮る際は、撮影場所と状況が明確になるように工夫することが大切です。ツーショットのアップ写真だけでは一緒にいることしか分かりません。その写真が撮られた場所と状況が写真から分かるようにする必要があります

例えば顔の写真が撮れたら、次に全体像も撮影します。このとき、周辺のラブホテルも一緒に写り込むように撮影します。ラブホテルの看板や場所が特定できるものがあれば撮影しておきましょう。

暗闇に強いカメラを用意する

3. 暗闇に強いカメラを用意する

浮気調査のためのカメラは、夜間も撮影できるように暗闇に強いカメラを用意しましょう。

浮気相手と会うのは夜の時間帯が多いものです。被写体を捉えても真っ暗で人が識別できない写真では意味がありません。暗視・赤外線カメラなら、暗い場所でも撮影が可能です。

  • 暗視カメラ:多少の光が届く場所での撮影が可能
  • 赤外線カメラ:完全な暗闇での撮影が可能

暗視カメラは夜間にラブホテルへ出入りする姿を撮影するときに便利です。一方、赤外線カメラは暗闇の駐車場での様子を撮影する場合に使用できます。撮影シーンに応じて、カメラを使い分けるとよいでしょう。

複数枚の写真を確保する

浮気を証明するためには、複数枚の写真を確保しましょう。複数枚の写真が必要な理由は下記の3つです。

  • 相手の顔のアップと、全体が分かる引きのショットが必要
  • 状況を理解するために連続した写真が必要
  • 継続的関係を示すためには複数回の撮影が必要

ベストな一枚だけがあればよいわけではありません。証拠を積み重ねるためには、根気強く撮影する必要があります。

撮影した日付と時間を残す

浮気の証拠写真で大切なのが、撮影した日付と時間を残すことです。確実に不貞行為を立証するためには、ほかの情報と組み合わせることもあります。その際、写真が撮影された日付と時間が正確に分かることが大切です

また、撮影日時が正確に残されていれば、パートナーと浮気相手がラブホテルや自宅にいた滞在時間の長さで親密度を示すこともできます。時間設定がズレていていると撮影した時間の信憑性がなくなり、証拠能力が問われてしまいます。

自力で浮気の証拠写真を撮る際の注意点

自力で浮気の証拠写真を撮影するなら、次の2つの点に注意しましょう。

撮影がバレないように注意する

浮気の証拠を写真を撮る際は、くれぐれも相手にバレないように注意して行いましょう。もし浮気調査をしていることがバレてしまうと、相手の警戒心が高まり、証拠を隠したり慎重に行動するようになってしまいます。

そうなると、その後の浮気調査はますます難しくなり、決定的な証拠写真を撮影することが難しくなります。

違法行為にならないように行う

違法行為にならないように行う

浮気の証拠写真を撮影するのは、想像している以上に困難です。浮気の証拠写真を集めるための行動には、ストーカー規制法住居侵入罪などさまざまな法に抵触する可能性があるからです。

浮気調査のための行動対象になる法律
尾行張り込みストーカー規制法住居侵入罪
スマホの調査プライバシーの侵害不正アクセス禁止法 など

違法な行動で証拠を入手しても、逆に相手から訴えられたり証拠が法的に認められなかったりします。

また、浮気現場を押さえたときに、逆上して相手を脅すようなことは絶対にやめましょう。話し合いがこじれるだけでなく、大きなトラブルに発展する可能性があります。

決定的な証拠写真の確保なら探偵事務所への依頼がおすすめ

リスクを避けて効率よく浮気の証拠写真を確保するなら、探偵事務所に依頼するのがおすすめです。探偵事務所をおすすめする理由は次の4つです。

バレずに撮影できる

探偵事務所に依頼すれば、パートナーにバレる心配なく浮気の証拠写真を入手できます。自分で浮気の証拠写真を撮影する場合、パートナーには容姿を知られているため、すぐに気づかれてしまうかもしれません。

探偵はパートナーと面識がないだけでなく、プロのスキルと経験があります。そのため、気づかれずに尾行して撮影することも可能です。

前述したように、浮気の証拠写真を集めていることがパートナーにバレてしまうと、以降の浮気調査がやりづらくなってしまいます。探偵に依頼して、バレるリスクを減らせるのは大きなメリットでしょう。

スムーズに証拠収集できる

探偵は、専門知識が豊富で独自のスキルがあるため、決定的な浮気の証拠写真を手に入れることも可能です。

自力の浮気調査では、不貞行為(肉体関係)の決定的証拠写真を得るのは難しいでしょう。自分では浮気の証拠になる写真を合法的に入手するためにどうしたらいいのか、判断できないこともあります。

探偵は浮気調査のプロであるため、違法にならないよう配慮しながら浮気の証拠になる写真を撮影できます。浮気の証拠写真をスムーズに手に入れるなら、探偵に依頼するのがおすすめです。

慰謝料請求に役立つ証拠を確保できる

慰謝料請求に役立つ証拠を確保できる

探偵事務所の調査報告書は、法的な場で慰謝料請求に役立つ確かな証拠とみなされます。自力で浮気調査を行う場合、知らずに違法になる行為をしてしまい、撮影した証拠写真が法的に認められないこともあります。

一方、探偵はプロであり、合法的な調査を行います。撮影した写真は法的な場でも有効な証拠として提出できます。慰謝料請求を有利にするためには、専門家である探偵に依頼して確実な証拠を手に入れましょう。

アフターフォローが受けられる

パートナーの浮気が発覚したら、心が傷つき冷静でいられなくなることもあるでしょう。そのような場合に、1人で全てを抱え込むのはおすすめできません。

探偵事務所であれば浮気の証拠写真を入手したあとも、どうすればよいかの相談ができます。探偵事務所によっては丁寧なカウンセリングを受けられたり、弁護士への相談につなげてくれたりする場合もあります。

パートナーの浮気を相談できる相手はなかなか見つかりません。家族や友人にはバレたくないと考える人も多いでしょう。不安や怒り、動揺で心が乱れているときに、包み隠さず相談できる相手がいるのはとても心強いことです。

信頼できる相談員・カウンセラーのいる探偵事務所に依頼できれば、決定的な浮気の証拠を高確率で入手できるとともに、精神的な負担も軽くなるでしょう。

浮気の証拠写真を入手するなら慎重に行動しよう

浮気の証拠として法的に有効なのは、不貞行為(肉体関係)を立証できる写真です。手をつないでいるだけの写真では浮気の証拠として有効ではありません。

浮気の証拠写真を入手する際には、バレないことと、違法行為をしないことに注意が必要です。

浮気調査が相手にバレてしまうと、その後の調査に悪影響があります。また、決定的な証拠写真を手に入れようとするあまり違法になる行為をしてしまうと、法的トラブルに発展してしまうこともあります。

リスクを避けて確実に浮気の証拠写真を入手するなら、探偵事務所に依頼するのがおすすめです。