夫のキャバクラ・スナック通いに困っている女性は少なくありません。女性目線では、なぜそのような場所に大金をはたいて通うのか理解が難しいところです。
飲み屋の女にハマる男性には、女性に癒してもらいたい、チヤホヤされたいなどの気持ちがあります。なかには疑似恋愛やセックスを求めている場合もあるでしょう。
今回は、飲み屋の女にハマる男の生態やその性格について詳しくご紹介します。また、キャバクラ・スナック通いで慰謝料請求できる3つのケースについても解説します。
- 飲み屋の女にハマる男の心理状態
- キャバクラ・スナックのサービス内容
- 飲み屋の女に慰謝料請求をするには
飲み屋の女にハマる男の生態
飲み屋の女にハマる男の生活上の心理状態を解説します。男性が何を期待してせっせとキャバクラやスナックに通うのか、一緒に確認していきましょう。多額のお金を払っても満たしたい欲求が見えてきます。
女性に癒してもらいたい
飲み屋の女にハマる男性は、女性に癒しを求めています。配偶者から癒しを得られないという問題を抱えている男性は、自分の話を聞いてくれる飲み屋の女性に癒しを求めて引き寄せられていくでしょう。
また、埋められない孤独感をもっている男性や、寂しがり屋の男性は、たとえ家庭生活が恵まれていたとしても、飲み屋の女性に癒しを求めてしまいます。
飲み屋の女性は、男性の仕事や日常生活の悩みを肯定的に聞いてくれます。着飾った美しい女性に受容してもらえることで、男性は癒されて心が満たされるでしょう。
女性にチヤホヤされたい・モテたい
飲み屋に足しげく通う男性には、女性にチヤホヤされたい、モテを感じたいという欲求があります。
キャバクラやスナックの女性は、接客のプロです。男性が気分よく過ごせるよう、男性をほめて、モテ気分を味あわせてくれます。そのため、男性は承認欲求が満たされ、自意識も大きくなるでしょう。
これがくせになってしまうと、自信を得るために飲み屋の女性とのやりとりを必要とするようになり、ハマってしまうのです。
気を遣わず女性と仲良くしたい
飲み屋の女にハマる男性は、気を遣わずに女性と仲良くしたいという願望をもっています。
キャバクラやスナックでは、自分がお客としてもてなされる側であることから、気を遣わずに過ごせます。
飲み屋の女性は、男性が気軽に話せる場を作り出してくれます。男性が話題に頭を悩ませなくても、女性側から会話を広げてくれるでしょう。また、「こんなこと言ったら誤解されるかな」などと気を回す必要もありません。
日常生活では女性と親しくなるのが難しい男性でも、キャバクラやスナックであれば気楽に女性を仲良くできるため、つい飲み屋に足が向いてしまうでしょう。
疑似恋愛を楽しみたい
キャバクラやスナックの女性は、お店に通ってもらうために、お客に気があるかのように振る舞うこともあります。そのため、男性はキャバクラやスナックに通っているあいだ、女性と疑似恋愛を楽しむことができます。
あくまで疑似恋愛であるため、実際の恋愛のようなリスクもありません。感情のもつれや破局による傷心のリスクもなく、恋愛のウキウキ感だけを味わえます。
こうした疑似恋愛に楽しさを見出す男性が、飲み屋の女にハマりがちです。ただし、疑似恋愛をいつしか本当の恋愛のように勘違いしてしまい、痛い目にあうこともあるでしょう。また、本当に浮気や不倫関係に発展してしまうケースもあります。
飲み屋の女性とのセックスへの期待
飲み屋の女性にハマる男性の頭の中には、キャバ嬢やスナックの女性などとのセックスの期待があります。
実際には、キャバ嬢やスナックの女性は、簡単に身体を許すことはありません。しかし、頑張ればセックスできるかのように期待させ、お店に来てもらおうとすることはあります。
なかでも、恋人のような距離感で男性の気を引く接客スタイルは「色営=色恋営業」と呼ばれています。お客に対して、あたかも恋愛感情があるかのように振る舞い、恋人に会いにくるような感覚でお店に来てもらうスタイルです。
飲み屋の女性はあくまで営業の一環として、LINEを送ったり、同伴やアフターなどの対応をしたりしています。セックスへの期待を利用してお客に来店してもらい、たくさんお金を使ってもらうことが目的です。
しかし、口説いてセックスできるかのような幻想にすっかりハマってしまう男性は少なくありません。
飲み屋の女にハマる男の性格
飲み屋の女にハマりやすい男性の性格には特徴があります。もし、パートナーの性格が当てはまるようなら要注意です。
ストレスをため込みやすい
ストレスをため込みやすい性格の男性は、ストレス解消のために飲み屋の女性にハマる傾向があります。
キャバ嬢やスナックの女性は、男性の話を親身に聞いて、寄り添ってくれるでしょう。普段の生活で愚痴や弱音を吐けず、趣味もなく、ストレス解消ができない性格の男性は、飲み屋の女性に話を聞いてもらうことで心を軽くできるのです。
承認欲求が高い
承認欲求が高い男性も、飲み屋の女性にハマりやすいでしょう。キャバ嬢やスナックの女性は、男性の承認欲求を満たす手練手管に長けています。
たとえば次のような方法で、男性の承認欲求を満たしてくれるでしょう。
- 褒める:自分が認められていると感じる
- 興味を示して聞く:尊重されていると感じる
- 特別扱い:ヒーローになったようで心地よい
飲み屋の女性は仕事として接客しているため、徹底して上記のような振る舞いをしてくれます。承認欲求が高い男性は、心地よい体験ができると感じて、飲み屋に足しげく通ってしまうでしょう。
女性が好き
女性が好きで、女性とのコミュニケーションを楽しみたい男性も、キャバクラやスナックの女性にハマって、せっせとお店に通う傾向があります。
昨今は、世間もセクハラに厳しくなり、会社の女性とのコミュニケーションには気を遣わなければなりません。「あれ?今日、スカートじゃないの?」という話題をふっただけでも陰口をたたかれる可能性すらあるでしょう。
飲み屋の女性であれば、「この発言はセクハラになる?」という心配をせずに女性との会話を楽しめます。着飾った女性と非日常的な空間で気兼ねなくコミュニケーションがとれるとなれば、女性好きにとってはたまらないでしょう。
逆に女性慣れしていない
女性好きとは逆に、女性慣れしていない男性も、飲み屋の女性の虜になってしまいがちです。飲み屋の女性は接客のプロであるため、会話がスムーズに進むでしょう。女性慣れしていない男性でも、気まずい思いをせずに過ごせます。
普段の生活では女性と話すことに不安を感じる男性も、飲み屋の女性が相手であれば、気後れすることなく楽しい時間を過ごせるでしょう。
このタイプが飲み屋の女性にのめり込んでしまうと、飲み屋の女性が仕事として振る舞っていることを忘れ、本気の恋をしてしまいかねません。
虚栄心が強い
虚栄心が強い男性も、キャバクラやスナックの女性に夢中になってしまうことがあります。そうしたお店では、男性は特別にもてなしてもらえるため、虚栄心をくすぐられてしまうのです。
特に、「太客」と呼ばれるような大金を使ってくれる優良顧客になると、お店の女性から賞賛され、注目されるようになります。自分が社会的に成功した人物だと実感できるため、心地よく過ごせるでしょう。
キャバクラ・スナックは性行為をしない接客サービス
キャバクラやスナックは、ともに、女性がいてお酒を出してくれるお店です。性行為をしない接客サービスを提供してくれます。キャバクラは女性が席について接客をしますが、スナックの場合、女性は席につかず、カウンター越しに接客をします。
両者について、それぞれ、どのようなお店なのかご説明します。
キャバクラ・キャバ嬢とは
キャバクラとは、女性が席について接客を行う飲食店です。ゴージャスな空間で若く美しい女性とお酒や会話を楽しめる場所です。
キャバクラには次のような特徴があります。
- 女性がお客の隣に座る
- 女性はドレスで華やかに着飾る
- 女性が一緒にお酒を飲んで会話を楽しむ
- ゴージャスな内装
- 指名制度がある
- 同伴やアフターがある
- 連絡先を交換して連絡をとる
キャバ嬢とは、キャバクラで働く女性のことです。ドレス、ヘアメイクで華やかに装い、基本はマンツーマンで接客をします。スナックと比べて若い女性(20前後)が中心に働いているでしょう。
スナックとは
スナックは「ママ」と呼ばれる女性経営者が中心となって接客する飲食店です。アットホームな雰囲気の中で、ママと落ち着いた会話をして、お酒やカラオケを楽しみます。
スナックには次のような特徴があります。
- スナックの中心になる「ママ」が存在する
- ママはカウンター越しに接客する
- カラオケがある
- 常連客が多い
- ボトルキープをしてマイペースにお酒を楽しめる
スナックのママは、カウンター越しに接客をします。キャバ嬢と比べると、より自然体な会話で、落ち着いたサービスを提供してくれるでしょう。スナックのママとは、プライベートな悩み事相談や世間話などの気軽な会話を楽しめます。
キャバ通い・スナック通いだけでは浮気にならない
パートナーが頻繁にキャバクラやスナックでお酒を飲んで女性とイチャイチャしていたら、それは浮気だと感じる奥さんもいるかもしれません。場合によっては、慰謝料請求をしたいと考えることもあるでしょう。
しかし、キャバクラやスナックに通い、店内で遊んでいるだけでは慰謝料請求はできません。キャバクラやスナックの接客行為に性行為はないため、お店で遊んでいるだけでは不貞行為とみなされないためです。
浮気として慰謝料請求ができるケース・できないケースを確認してから、通常の飲み屋通いだけでは浮気にはならないことをご説明します。
浮気で慰謝料請求ができるケース
浮気・不倫で、慰謝料請求ができるのは、不貞行為(性的関係)があるケースです。不貞行為とは、「配偶者以外の者と自由な意思で性的関係を結ぶこと」と定義されています。(※1)
つまり、浮気として慰謝料請求ができるのは、2人のあいだに肉体関係がある場合です。さらに、慰謝料請求のためには、不貞関係を証明できる証拠も必要です。
浮気で慰謝料請求ができないケース
浮気・不倫で慰謝料請求ができないのは、不貞行為がないケースです。また、不貞行為の疑いがあっても、証拠がなければ慰謝料請求は困難でしょう。
もし特定の女性と親しくなり、LINEで頻繁にやりとりをしたり、2人で食事したりしても、それだけでば不貞行為とみなされません。さらに、手をつないだり、キスをしたりしても、法的には浮気として糾弾することはできないのです。
飲み屋に通っただけでは浮気にならない
通常のキャバクラ・スナック通いだけでは、浮気として慰謝料請求することはできないでしょう。キャバクラやスナックの接客に性行為はないためです。
お店で女性と親しくおしゃべりしてお酒を楽しんだだけでは、法的に問題があるとはみなされません。また、キャバ嬢とLINEで連絡をとったり、同伴で食事をしても、不貞行為とはみなされないでしょう。
キャバクラ・スナックの女性に慰謝料請求できる3つのケース
通常の飲み屋通いでは慰謝料請求できませんが、状況によっては、慰謝料請求できるケースもあります。
キャバクラ・スナックの女性に慰謝料請求できる3つのケースをご紹介します。
- 不貞行為がある
- 家計が破綻
- 家庭崩壊
1. 不貞行為がある
キャバクラやスナックのサービスに性的行為はありませんが、飲み屋の女性を口説いて、プライベートな時間に性的関係を結ぶ男性もいるでしょう。もし、パートナーが飲み屋の女性と性行為に及んでいるのなら、慰謝料請求することも可能です。
ただし、慰謝料請求するためには、2人の不貞行為を証明できる証拠が必要です。
2. お店に通うために家計が破綻
キャバクラやスナックに通うために家計が破綻した場合には、慰謝料請求が可能です。
例えば、キャバクラでは、次の料金が必要でしょう。
- セット料金
- 延長料金
- 指名料
- ボトル料
- フード料
- キャバ嬢のドリンク代
スナックの場合、キャバクラほど複雑な料金体系ではありませんが、ボトルキープなどのお金はかかります。
飲み屋で太客として扱ってもらうために、散財をしてしまう男性は少なくありません。特に見栄っ張りの男性は要注意です。キャバ嬢やスナックのママにかっこいいところを見せるために、派手にお金を使ってしまうことがあるでしょう。そうなれば、内緒で借金をすることもあります。
飲み屋通いが原因で家計が破綻した場合は、慰謝料請求の対象になります。
3. 飲み屋の女性が原因で家庭崩壊
男性が、キャバクラやスナックの女性にハマってしまうと、家計に損害を受けるばかりではなく、家庭崩壊することもあるでしょう。
次のようなケースが考えられます。
- 毎晩のようにお店に通い、家庭を顧みなくなる
- 飲み屋の女性のために借金までするようになり、夫婦関係が険悪になる
「帰宅しない」「生活費を渡さない」などの行動は、悪意の遺棄とみなされます。(※2)不貞行為や悪意の遺棄などで家庭が崩壊し、夫婦関係が破綻した場合には、慰謝料請求が認められる可能性があるでしょう。
飲み屋の女性との浮気で慰謝料請求をするなら証拠が必要
パートナーが飲み屋の女性と不貞行為をともなう関係にあるなら、慰謝料請求ができます。
ただし、慰謝料請求をするためには、不貞行為を証明できる証拠が必要です。それも、次のような決定的な証拠が必要とされるでしょう。
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しかし、自力でこのような証拠を入手するのは困難です。また、飲み屋の女性が浮気相手の場合、本名すら分からず、相手の正体を突き止めることが難しいこともあります。名前も分からない相手に慰謝料請求はできません。相手の素性を調査する必要があります。
もし、パートナーが飲み屋の女性と浮気しているようなら、上記を考慮し、専門知識と調査スキルをもつ探偵に調査を依頼しましょう。探偵であれば、迅速に問題を解決へと導いてくれるでしょう。
飲み屋の女性との浮気が発覚したら専門家に相談しよう
飲み屋の女にハマる男の生態やその性格について解説しました。パートナーが当てはまるようなら要注意です。
キャバクラやスナックの女性にハマってしまうと、お店に通うために家庭を顧みなくなり、本当に浮気に発展してしまうこともあるでしょう。お店で多額のお金を使い込み、借金をしてしまう心配もあります。
パートナーが飲み屋の女性にハマってしまったら、まずは専門家である探偵に相談してみましょう。