手に入らないから燃えるような感情になるのか、それとも運命の人だから好きなのか。
自分でも自分の気持ちがわからないままに、彼のそばから離れられなくなっているのではないでしょうか。
その相手が既婚者であるということは、承知の上だったかもしれませんし、あとになってから知ったのかもしれませんが…。
いずれにせよあなたは今、大好きな人が既婚者であることを悩んでいるでしょう。
「諦めなくちゃ」と思っているあなたに、切なくも優しい諦める方法をお教えしましょう。
好きな人はすでに既婚者だったら、幸せな結末はあるのか?
人と人との出会いは、まるで奇跡といってもいいほど。しかも出会ったからと言って、必ずしも恋愛関係に発展するとは限りません。
しかし、好きになった相手との関係を継続させたいと思うでしょう。
とはいえ、その相手がすでに家庭をもつ既婚者だと知ったら、あなたの本心はどのように思うでしょうか。
困難であればあるほど燃え上がる人も世の中にはいるものですが、かといってそれがすべてハッピーエンドになるとは言いがたいものがあります。
やはり心の奥底では、なんの障害もなく好きな人と恋愛を楽しみ、ゆくゆくは結婚して幸せな家庭をつくりたいと思うものです。
それなのに、現実はそれとは真逆の状況に身を置いているのだとしたら…。
あなたとしてはその恋愛が「いいものなのか」「そうじゃないのか」という思いの狭間で葛藤しているはず。
なぜなら、「ゆくゆくは結婚して幸せな家庭をつくりたい」と思っていた分、その思いを抱いて結婚した相手のパートナーがいるのをちゃんとわかっているからです。
だからこそ、イライラしたり悲しくなったり不安になったり、感情が落ち着かな買ったりするでしょう。
それはきっと、あなたはわかっているのです。「この恋愛を終わらせなくてはいけないんだ」ということを。
既婚者との恋愛で、諦めなくちゃと思う瞬間
既婚者との恋愛で、「諦めなくちゃいけないなぁ」と思う瞬間はどのようなときでしょうか。
もちろん、不倫などするつもりがない人にとっては、不道徳であるという認識が強いですから「諦めよう」「別れよう」と思うでしょう。
けれども、相手を思う気持ちが強ければ強いほど、なにかがきっかけにならないと諦めようという強い意志は働きません。
そのきっかけとして、いくつか該当するはずです。
相手とのやりとりで、返信がとまったとき
LINEやメールなどで相手と楽しく会話をしているとき、突然返信がこなくなると「あぁ・・・」という言葉にならない感情が湧き出てくるでしょう。
その「あぁ」には、「そばに奥さんがいるんだろうな」「家族で一緒にいるんだろうな」「おでかけしたのかな」など、さまざまな思いが入り混じっています。
洗濯物のにおいに奥さんをみたとき
家庭によって異なりますが、洗濯をするのが奥さんのお仕事だったり、夫婦のどちらかができるときにするというスタンスもありますね。
とはいえ、なんとなくお洗濯といえば奥さんがしているんだろうな~という予想をしてしまうものです。
ですので、ワイシャツにきちんとアイロンがかかっているのをみたときや、柔軟剤の優しい香りがしたときに、奥さんの存在をつよく意識してしまうでしょう。
子どもの行事の話をされたとき
子どもがいる相手の場合には、子どもの運動会があるからこの日は会えないんだ、というような連絡もあるでしょう。
「そうなんだ、わかった!」と聞き分けのいい対応をしたとしても、そのような場面で相手は既婚者なんだということを痛感するでしょう。
週末に会えない
ほとんどの場合、週末は家族と過ごす時間という認識ですよね。
子どもがいれば子どもといっしょに遊ぶ時間も必要となるでしょうから、やはり週末に家庭を抜け出てもらうというのは難しいものなのです。
これをしたら諦めることができないかも?
「据え膳くわぬは・・・」なんていう言葉がありますが、よっぽど奥さんのことを深く愛していて、家族を大切にしている男性じゃないかぎり、おいしい話には飛びついてしまいがち。
あなたから連絡先を教えるのはご法度ですが、もしあなたと相手がすでに連絡のやりとりをしているのなら、連絡するのはやめましょう。
あなたがいつまでも連絡をしていれば、相手は「オレのこと好きなんだな」と思って、都合のいいときだけ呼び出されることにもなりかねません。
「まさかわたしの好きなあの人だけは!」と思う気持ちもわからなくありませんが、残念ながらあなたの好きな彼もおなじなのです。
ですから、連絡をいつまでもしていたら離れることはできませんし、諦めることもできなくなります。
また、「ずっと一緒にいたい」という言葉を相手にいうのは、自分にとって残酷なことであり相手にとってはおいしい話だということを覚えておきましょう。不倫OKだという認識を与えてしまいますし、それはあなたにとって不毛なはずです。
つらいけど諦めよう。その思いの背中を優しく押してくれる方法はこれ
どんなに好きでも諦めなくちゃいけない場面は遅かれ早かれやってきます。
もし、運命の出会いであるならば、自分たちの現実の立場を考えて不倫関係になるのを避けるでしょう。
それは相手の事を傷つけるのと同じように、自分のまわりの人のことも傷つけるからです。
運命の人であれば、いったん別れて身辺整理をして、問題がクリアになってから迎えにいく、あるいは来てくれるでしょう。
その話しに至らなかったりその行動がないのであれば、それは将来のない関係でしかありません。ようするに運命の相手ではないということです。
彼は家族を大切に思っているからこそ、家族とはなれることを選ばないのです。
だとしたら、人を好きになった気持ちにそっぽを向くようなことをするのはつらいけれども、諦めるほうが未来あるあなたのためでもあります。
そのためにすべきことは「連絡先を消す」ということです。とてもシンプルで簡単かつ効果的なことですが、なかなかできないもの。
なかなかできないことだからこそ、とても大きな意味と結果がやってきますよ。
相手の連絡先を消すことで、あなたからアクションを起すことができなくなります。
なにもしないということは、100%いまは別れを呼ばない方法ですが、それは同時に「いい結果を生み出さない」ということを意味しています。
なるべくしてどん底に沈む自分になるよりも、挑む自分になって幸せをつかむほうがいいはずです。
好きな気持ちがあるのに、相手とのつながりをみずから断ち切るのは非常に勇気がいるかもしれませんし、つらさもあるでしょう。
けれど、そのぶん相手の家族をしあわせにする彼にさせてあげられますし、みんなの傷を今以上えぐらずに済むはず。
今、抱いている「つらさ」は優しさに変わります
つらいけれど既婚者である彼を諦めるのは、あなたのこれまでの人生でいちばん苦痛な出来事かもしれません。
しかし、その分誰かの笑顔を守ることができるということを覚えておいてください。
そのつらさは誰かにとって優しさでもあるのです。そしてその優しさは、めぐりめぐってあなたのもとへやってきて、きっと「よくできたね」と抱きしめてくれるでしょう。