パートナーが浮気をしている場合、浮気の証拠を集めることが大切です。浮気の証拠は個人であっても集められますが、収集までに時間がかかってしまいます。
そのため、パートナーの浮気の証拠は探偵に依頼するのがおすすめです。探偵に依頼する際は、どれだけの費用が発生するのかを把握しておきましょう。
この記事では、探偵に浮気調査を依頼する際の費用や料金体系、費用を抑える方法などを解説します。
- 確認すべき探偵の料金体系
- 浮気調査費用を抑える4つのポイント
- 探偵選びで重要な注意点
探偵の浮気調査費用の相場は状況によって大きく異なる
探偵に浮気調査を依頼した場合、発生する費用相場は10万円から100万円以上と大きく幅があります。探偵の浮気調査費用の相場はどのような内容を依頼するのか、どの探偵に依頼するのかによって異なります。
なお、浮気調査にかかる費用の内訳は人件費がほとんどです。
浮気調査の費用相場に幅がある3つの理由
浮気調査の費用相場に幅があるのは大きく次のような理由が挙げられます。
- さまざまな料金体系
- 調査員の稼働時間・動員人数
- 状況や難易度によって変動する諸経費
浮気調査の予算を考えている場合は、費用相場に幅が生まれる理由を把握しておきましょう。
さまざまな料金体系
浮気調査費用は探偵ごとに料金体系が異なります。そのため、どこに依頼するかによって調査費用に変化が発生するでしょう。依頼内容に合った料金体系を選択しなかった場合、費用が割高になってしまう可能性があります。
浮気調査を探偵に依頼するのであれば、どのような料金体系を用意しているのか事前に確認しておきましょう。
調査員の稼働時間・動員人数
浮気調査の費用相場に影響する要素のひとつが、調査員の稼働時間と動員人数です。前述のとおり、浮気調査にかかる費用のうち、多くを占めているのが調査員の人件費です。そのため、調査員が何時間稼働したか、どれだけの調査員が稼働したのかによって費用に差が生まれます。
例えば調査員の稼働時間が長くなった、多くの調査員が調査に参加したといった場合は探偵に支払う調査費用は高くなるでしょう。
状況や難易度によって変動する諸経費
浮気調査はすべて同じような状況、難易度というわけではありません。例えば調査対象であるパートナーと浮気相手が遠距離に旅行してしまったのであれば、調査員の旅費が必要です。また、2人が遊園地ほかのアミューズメント施設を訪れたのであれば、調査のための入場費用も必要です。
このような費用は依頼主が負担するのが一般的です。依頼の状況や難易度によっては、負担する費用が増加してしまう可能性があるでしょう。
浮気調査依頼の前の確認すべき探偵の料金体系
探偵に浮気調査を依頼する前には、どのような料金体系なのかを事前に確認しておきましょう。一般的に探偵の料金体系は次のとおりです。
- 基本料金&成功報酬型
- 完全成功報酬型
- 時間料金型
- パック料金型
それぞれに特徴があるため、希望に合った料金体系を用意している探偵を選びましょう。
基本料金&成功報酬型
一般的に探偵は基本料金&成功報酬型の料金体系を設定しています。基本料金は着手料金とも言われ、調査を始めるにあたって支払う料金です。基本料金を支払ったことで探偵の調査がスタートします。基本料金&成功報酬型のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | ・多くの探偵が導入しているため見積りを比較しやすい ・浮気調査失敗時には成功報酬は不要 |
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デメリット | ・依頼失敗時に基本料金が返金されない |
基本料金&成功報酬型では浮気調査が成功した際に成功報酬の支払いが必要です。浮気調査は必ず成功するとは限りません。万が一浮気調査が失敗してしまった場合、成功報酬の支払いは不要です。このような点から基本料金&成功報酬型は次のような人に適しているでしょう。
- パートナーが浮気しているのか確証がない
- 成果があったときだけ報酬を支払いたい
基本料金&成功報酬型は、成果があったときだけ一部の費用を支払うためわかりやすく、理想的な料金体系に思えます。しかし、基本料金&成功報酬型はトラブルが発生する確率も高い料金体系です。例えば成功の定義の認識違いでトラブルに発展しかねません。
依頼主と探偵とで成功の認識は異なります。依頼者がパートナーの浮気に対して慰謝料を請求したいのであれば、浮気の証拠だけでなく、浮気相手の氏名や住所などの詳細も必要です。
しかし、探偵によっては証拠や浮気相手の詳細を押さえず、浮気の事実だけを確認して調査完了とするケースもあります。
浮気の事実確認を成功と捉えている探偵の場合、トラブルにつながりかねないため、成功報酬が発生する条件について確認しておきましょう。
完全成功報酬型
完全成功報酬型は着手金が発生しません。調査が成功した際にのみ報酬を支払うのが完全成功報酬です。完全成功報酬型のメリット、デメリットは次のとおりです。
メリット | ・万が一、調査に失敗しても報酬を支払う必要がない |
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デメリット | ・成功報酬が高くなる傾向にある ・成功の定義が探偵によって異なる |
完全成功報酬型であれば着手金が発生しません。調査に成功した場合のみに報酬を支払うため、万が一、調査がうまくいかなかったとしても報酬に支払いは不要です。そのため、パートナーが浮気しているのか自信がない、成果があったときだけ報酬を支払いたいという人に適した料金体系です。
一方、完全成功報酬型のデメリットは成功の定義が曖昧という点です。前述のとおり、完全成功報酬では探偵によって成功の定義が異なるため、依頼者の期待する成功と探偵が考える成功に隔たりがあるとトラブルに発展しかねません。また、成功報酬を支払う場合であっても、支払う金額が多額になるという点もデメリットです。
完全成功報酬型の場合、探偵によっては依頼前に審査を設けているケースがあります。完全成功報酬型における審査では次のような項目がチェックされます。
- 成功しそうな依頼か
- 複数の成功条件を希望していないか
- 他の探偵にも依頼していないか
時間料金型
時間料金型とは、探偵が稼働した時間に応じて料金が変動する体系です。時間料金型の体系を導入している探偵の場合、メリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | ・料金体系が他のプランより把握しやすい ・短期間の調査で終われば費用を抑えられる |
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デメリット | ・調査期間が長引くと費用がかさむ ・基本料金や経費などが発生するケースがある |
例えば1時間1万円の料金設定の探偵の場合、3時間稼働したのであれば3万円の費用が発生します。一般的に探偵は一人ではなく、複数人で調査が進められます。2人の調査員が3時間稼働するのであれば、6万円の費用が必要です。
上記は調査員2人、調査時間3時間という少人数、短時間で調査が終わったケースです。調査期間や調査員の人数が多くなると、費用はどんどんとかさんでいってしまうでしょう。
そのため、時間料金型は次のような人の利用に適しています。
- パートナーの行動が分かっている
- パートナーと浮気相手と密会場所が分かっている
パートナーが浮気をしているであろう日時や場所など、おおよその把握ができていれば時間料金型は適しています。一方、パートナーの浮気についての情報を探偵に共有できないのであれば、料金は青天井でかさんでいってしまうでしょう。
時間料金型は基本料金や経費などを請求されるケースもあります。そのため、時間料金プラスアルファの出費も考慮しておくことが大切です。
パック料金型
パック料金型とは、探偵の調査費用がパックとして事前に設定されているプランです。例えば〇時間で〇万円といったように、時間に応じた料金が明確に設定されています。パック料金型のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | ・時間料金型と比べると1時間単位の調査料金は費用が抑えられる傾向にある |
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デメリット | ・時間に縛られることはないものの短時間で調査を終えると割高になる |
パック料金型は時間料金型と比較した場合、時間単位の調査料金は抑えられる傾向にあります。そのため、パック料金型の方がトータルコストが抑えられる可能性があるでしょう。どれくらいの調査時間になるのか分からないというのであれば、パック料金型を検討してみましょう。
しかし、パック料金型は調査時間が短く終わってしまった場合、割高になってしまいます。パック料金型は、調査の早期終了で金額が割り引かれるわけではありません。例えば20時間40万円というパックであれば、10時間で調査が完了しても当初の予定どおり40万円の支払いが必要です。
このような点を考慮すると、パック料金型は次のような人におすすめです。
- パートナーの浮気について情報が少ない
- 浮気調査にどれくらいの時間がかかるのか判断できない
パック料金型は調査項目が事前に決まっているのが一般的です。そのため、パック料金型は追加の料金が発生することはありません。また、探偵によってはオプションとしてプランを追加することも可能です。
浮気調査費用を抑える4つのポイント
浮気調査の料金体系は探偵によって異なります。いずれの料金体系であっても、依頼に当たっては次のようなポイントを抑えておきましょう。
- パートナーの行動パターンを細かく記録しておく
- 浮気相手の情報や証拠を可能な限り収集しておく
- 浮気調査を依頼するタイミングを見定める
- 信頼性の高い探偵事務所に依頼する
上記のようなポイントを押さえておくことで浮気調査にかかる費用を抑えられます。
パートナーの行動パターンを細かく記録しておく
浮気調査費用を抑えるのであれば、パートナーの行動パターンを細かく記録しておきましょう。例えばパートナーがいつ、どこで浮気相手と会っているのかというように行動パターンを細かく記録しておくことで調査費用の抑制につながります。探偵がパートナーの行動パターンを把握していないと、調査費用がかさんでしまうでしょう。
浮気をした日には饒舌になったり、不機嫌になったりとなにかしらの変化が生まれます。パートナーの行動を毎日つけておくことで、変化に気づきやすくなり浮気のパターンが判断しやすくなるでしょう。
浮気相手の情報や証拠を可能な限り収集しておく
浮気相手の情報や証拠も可能な限り自分で収集しておきましょう。例えばパートナーのスマートフォンを借りて、浮気相手とのSNSやメールのやり取りを確認します。無断でパートナーのスマートフォンを見てしまうと、トラブルにつながりかねません。そのため、外出先で充電が切れたことを理由にして、パートナーのスマートフォンを借りてみましょう。
浮気相手についての詳細は慰謝料請求において欠かせません。浮気相手の情報がなければ、探偵が調査することになるため、その分の費用がかさんでしまうでしょう。費用を抑えるのであればパートナーの浮気の事実だけでなく、浮気相手の情報についても把握しておきましょう。
浮気調査を依頼するタイミングを見定める
浮気調査は依頼タイミングが大切です。例えばパートナーが月に1回、浮気相手と会っているのであれば、タイミングがずれてしまうと、調査期間が延びてしまうでしょう。調査に時間がかかれば、それだけ調査費用もかさんでしまいます。
また、パートナーと浮気相手が旅行に行くタイミングで調査を依頼すると、調査員の旅費がかかるため調査費用が増えてしまうでしょう。
信頼性の高い探偵事務所に依頼する
探偵に調査を依頼するのであれば、信頼性の高い探偵事務所に依頼しましょう。信頼性の低い探偵に依頼してしまうと、希望の結果が得られないだけでなく高額な費用を請求されかねません。また、適切な調査をせずに調査を終える探偵もなかにはいるでしょう。
信頼性の高い探偵事務所を見つけ出すためには、最初からひとつの事務所に絞らないことが大切です。複数の候補先を挙げてから費用や対応などを比較したうえで、自分にあった探偵を選びましょう。
浮気調査を依頼する探偵選びで重要な8つの注意点
浮気調査を依頼する探偵を選ぶ際は次のような点に注意しましょう。
- 調査を依頼する地域に営業所があるかを確認する
- 甘い宣伝・虚偽広告に注意する
- 行政処分を受けていないか確認する
- 探偵業届出証明の標識が掲示されているか確認する
- 浮気調査の実績を確認する
- 無料相談でカウンセラーの対応をチェックする
- 調査報告書のサンプルを確認する
- 相見積もりを取る
上記をすべて実行するとなると、依頼までには時間がかかってしまいます。しかし、費用を支払ったうえで納得いく結果を得るためには、探偵選びに時間をかけましょう。
調査を依頼する地域に営業所があるかを確認する
浮気調査を依頼する探偵を選ぶ際は、調査を依頼する地域に営業所があるのかを確認しましょう。営業所がある場合、道や店舗など地域の情報に精通した調査員による調査が期待できます。
一方、営業所がない場合、土地勘のない調査員が調査を進めることになるため、調査が難航する恐れがあります。
甘い宣伝・虚偽広告に注意する
探偵に浮気調査を依頼する場合、ホームページを確認するのが一般的です。探偵のホームページには、高い成功率を掲げているケースがあります。このような甘い宣伝や虚偽の広告には注意しましょう。
探偵による浮気調査は、一般人による調査よりも高い確率で証拠を得られます。しかし、スキルや経験の豊富な探偵であっても、調査が難航するケースや証拠を得られないケースも少なからずあります。それにも関わらず100%の成功率とホームページで宣伝している場合、成功の定義が曖昧だったり、追加料金が発生したりといったリスクにつながりかねません。
注意すべき甘い宣伝は、成功率だけではありません。料金についても注意しましょう。探偵への浮気調査依頼には一定の費用が発生します。人によっては調査費用を抑えようと、安価なプランを提案している探偵に依頼してしまうかもしれません。
しかし、費用だけで探偵を選ぶのは控えましょう。例えば、あまりにも費用が抑えられている探偵への依頼はリスクがあります。後々高額な費用を請求される恐れや、十分な調査が行われない恐れがあります。
行政処分を受けていないか確認する
過去にトラブルを起こしていない探偵に調査を依頼しましょう。探偵は直近3年以内に行政処分を受けている場合、管轄の警察のホームページに名前が掲載されています。まずは管轄の警察のホームページを確認しましょう。
探偵が行政処分を下される理由はさまざまです。例えば警察官ではないのに身分を偽ったといったケースも行政処分の対象です。警察のホームページには行政処分を受けた探偵事務所名だけでなく、なぜ行政処分が下されたかも記載されています。
探偵業届出証明の標識が掲示されているか確認する
探偵事務所のホームページに探偵業の標識が掲げられているかの確認も大切です。探偵は探偵業届出が必要です。届出が完了している探偵であれば、次のような項目を記載した標識がホームページに掲載されています。(※1)
- 届出書を提出した公安委員会
- 届出書の受理番号
- 届出書を提出した年月日
- 商号、名称又は氏名
- 営業所の名称
ホームページに標識が掲載されていない探偵への依頼はトラブルにつながる恐れがあるため、依頼を避けましょう。
浮気調査の実績を確認する
探偵はさまざまな依頼に対応しています。浮気調査だけでなく、人探しや対象者の素行調査なども探偵の仕事です。そのため、浮気調査を依頼するのであれば実績を確認しておきましょう。なかには人探しに注力している探偵もいます。このような探偵に浮気調査を依頼した場合、本来よりも調査に時間がかかる恐れがあります。
浮気調査の実績はホームページから確認可能です。過去に対応した調査について詳細が掲載されていれば、実績が豊富と判断できるでしょう。
また、設立年も実績を確認するポイントになり得ます。設立から何年も経過している探偵事務所であれば、一定の依頼があると判断できます。
無料相談でカウンセラーの対応をチェックする
探偵事務所の多くは無料相談を設けています。無料相談で対応してくれるカウンセラーの様子をチェックしてみましょう。親身になって話を聞いてくれる、悩みに応じた適切な対応策を提案してくれるなどに着目して、対応を確認します。
また、無料相談の段階で追加費用について説明してくれるかもポイントです。調査内容によっては追加の費用が発生するケースがあります。事前に追加費用について説明がないと、最終的に支払う費用が予算をオーバーしてしまいます。
なお、電話ではなく対面で無料相談をする場合は、営業所に探偵業届出の標識が掲載されているかを確認しましょう。探偵業届出の標識はホームページだけでなく営業所への掲示も義務付けられています。(※1)
営業所の中でも目につく場所に掲示されているのかを確認しましょう。
調査報告書のサンプルを確認する
探偵による浮気調査では、詳細をまとめた調査報告書を受け取るのが一般的です。調査報告書は、浮気に対して慰謝料を請求する際に証拠として機能する重要な書類です。
しかし、すべての調査報告書が証拠として機能するわけではありません。内容次第では証拠として機能しないため、注意が必要です。例えば調査報告書の内容が主観的、添付された写真がピンぼけしているなどのケースでは、証拠として期待できないでしょう。
調査報告書が証拠として機能するのかどうかを判断するためにも、事前にサンプルを確認してみましょう。 サンプルを提出してもらったら次のような点に着目します。
- 調査報告が客観的な視点で時系列に沿って書かれている
- 証拠の写真がボケておらず撮影時刻が分かる
- 調査現場の最新の地図が添付されている
上記を満たした報告書であれば、証拠としての機能する可能性が高まります。
相見積もりを取る
浮気調査を探偵に依頼する際は、複数の候補先を挙げておきましょう。候補先はただリストアップするだけでなく、相見積もりを取ることが大切です。相見積もりを取ることで、自分の依頼内容の相場を把握できます。
また、候補先とコミュニケーションが取れるため、どのような対応をする事務所なのか判断できるでしょう。
なお、相見積もりを取る際は、相手に複数の事務所から見積もりを取っていることを伝える事がマナーです。なかには相見積もりを取ることに難色を示す事務所もあるかもしれません。このような事務所であれば、候補から外してもよいでしょう。
相見積もりはすべての事務所で同じ条件にすることが大切です。条件がバラバラでは適切な価格が判断できません。調査員の人数を設定する必要があれば、2名もしくは2名以上で設定しましょう。
相見積もりは事前に各事務所に報告するだけではありません。依頼先をひとつに絞ったのであれば、ほかの事務所には断りを入れましょう。相見積もりを取ることは伝えてあるため、予算や内容を比較した結果と伝えれば問題ありません。
探偵の浮気調査にかかる費用を事前に把握しておこう
探偵の浮気調査にかかる費用の相場は料金体系や調査員の稼働時間・動員人数、調査の難易度によって変動します。
料金体系には基本料金&成功報酬型、完全成功報酬型、時間料金型などがありそれぞれにメリット、デメリットがあるため希望に応じたプランを選択しましょう。
探偵に浮気調査を依頼した際の費用はパートナーの行動パターンを細かく記録しておく、浮気調査を依頼するタイミングを見定めるなどによって抑えることが可能です。
また、甘い宣伝・虚偽広告に注意する、行政処分を受けていないか確認するなどの注意点を押さえておきましょう。