情報収集「昔の恋人を探したい」「行方不明になっている家族を見つけたい」探したい人物がいる時、自分に何ができるのか考えてしまいますよね。そこで今回は、人探しの中でもTwitterを使った人探し方法について詳しく紹介していきます。
Twitterは私たちの間に広く浸透しているSNSですが、どんなところが人探しに向いているのか、どんな方法で探せばよいのか、またTwitterを使った人探しで注意するべき点はなにかを詳しく知っていきましょう。
探したい人物がいる時、自分にできることを知ることはその後の後悔をなくすことに繋がります。どうせ効果はでない、自分で探すのなんて無理、などと後ろ向きになることなく正しい知識を吸収していき、自分にできることをやっていきましょう。
- ツイッターが人探しに向いている理由とは
- ツイッターを使った具体的な人探し方法
- ツイッターを使った人探しでの注意点
なぜツイッターが人探しに向いているの?
ツイッターは実名登録が少なく、匿名性が高いSNSですが、そもそもなぜ人探しに向いているといわれるのでしょうか?
これはツイッターには、以下のような特徴があるためです。
- チラシや聞き込みなどに比べて費用や労力が少なく、一度の投稿で広範囲の人に情報をいきわたらせることができる可能性がある
- ハッシュタグなどの使用で、同じように人探しをしている人と繋がりやすい
- チラシや聞き込みなどに比べて、リアルタイムで情報収集ができる
ツイッターでは「リツイート」や「引用リツイート」といった、他人の投稿を自分の投稿に載せる機能があり、一つの投稿で多くの人に探している人物の情報をいきわたらせることが可能です。
またツイッターでは「#人探し」「#行方不明」「#拡散希望」「#行方不明になった場所」などの、ハッシュタグを使うことで、ツイートの絞り込みを行え同じような悩みや問題を抱える人を検索しやすくなっています。
またこの他にも、人探しで一般的なチラシ配りや張り紙、聞き込みなどに比べて、ツイッターは無料でツイートを投稿するだけなので費用面や労力の面だけでなくリアルタイムの情報収集にも役立ちます。
このように、少ない労力で運が良ければ大きな結果に繋げることができることからツイッターは人探しに向いているとされているのです。
実際にツイッターで人探しを行って見つかった事例はあるの?
実際にツイッターを使った人探しで、見つかった事例があるかどうかを確認するのは実質的には不可能です。これは多くの場合、行方不明になった人物を探してほしいという投稿は、本人が見つかった段階で今後そのツイートが間違って広まらないためや個人情報の保護のために、投稿主が削除してしまうことが多いためです。
ただし実際にツイッターで人探しを行い、探している人物が見つかったと報告しているアカウントはいくつか存在します。
以下は神奈川県小田原市の公式Twitterアカウントです。
以下は、長野市佐久市長の公式Twitterアカウントです。
どの投稿についても、その後無事に発見されたことが報告されており、拡散などについての協力のお礼がされています。
このように実際にツイッターを使って情報提供を求め、どういった経緯で発見されたかは不明なまでも、無事に所在が確認できたことを報告しているアカウントは見つけることができます。
このようにツイッターの性質と、実際に人探しについて言及しているツイートを見ていくと、探している人物の切実な思いが他のユーザーに伝わることで善意の輪が広がり、人探しに役立つ情報収集ができるという構造を理解することができます。
ツイッターで人探しをする具体的な3つの方法
ツイッターを使った人探しについて、構造や効果についてある程度わかったところで、ここからは具体的にツイッターを使った人探し方法を紹介していきます。
ツイッターで自分から情報発信を行って探す
ツイッターを使った人探しで、まず知っておきたいのが、自ら失踪人や探したい人物についての情報を発信し情報収集を行う方法です。
探したい人物の情報をわかりやすく記載する
まず自分で発信を行う場合は、ツイートに以下のことを記載しておきましょう。
- 氏名、性別、年齢、身長、体重
- 一番最近の写真、身体的特徴、体格
- 出身校、在籍していた職場
- 最後にあった時期、行方不明の経緯
- 趣味、志向、行きたいと言っていた場所
ツイートは全角140字までと、記載する文字数に制限があるため、詳細を載せたい場合は、本人の写真以外に詳細な情報を記した紙などを用意し、それを撮影したものを載せると効果的です。
ただしあまり詳細すぎると、撮影した文字などが読みづらく、絶え間なく流れるツイートの中に埋もれてしまう可能性があるため、ある程度の見やすさは必ず考慮しておきましょう。
問い合わせ番号は必ず警察署の番号にしておく
次に自分から情報を発信し行方不明者などを捜索している場合は、問い合わせ電話番号は携帯にするのではなく、行方不明者届を提出している警察署を記載し、投稿の正当性を確保しておくのも情報を集めるには大切です。
これは、例えばDV加害者が被害者を嘘の投稿で探している可能性や、ストーカーがストーカー被害者の情報を募っているといった投稿と明確に区別し、投稿を見た人に安心して拡散の協力をしてもらうためです。
過去には実際に、「逗子ストーカー殺人事件(引用:Wikipedia)」で、犯人がYahoo!知恵袋で複数のアカウントから「住所を特定する方法」「個人情報の収集方法」といった質問を400件も行い、この質問に対して真意を隠していたため多くの人が回答してしまったということがありました。
こうしたことから、ツイッターの中では「警察署」など信用できる連絡先でない場合は、こうした事件にかかわる可能性があるため拡散は控えようという風潮があるのです。
行方不明者以外で、例えば初恋の人や恩人の捜索ではこうした手段はとれませんが、その場合は拡散してもらえないのには、こうした理由が背景にあることを念頭に置き、ツイッター以外での情報収集を考えることも大切です。
投稿の拡散のための努力をする
最後に自分で情報発信を行う場合は、少しでも有力な情報を集めるために1度のツイートに留めることなく、固定ツイートにして目に留まりやすくしたり、朝・昼・夕・夜など投稿時間帯を変えて何度もリツイートするなど、少しでも閲覧数が伸びるようにしておきましょう。
またこの他にも、もし自分の知人などでツイッターを使用している人がいるなら直接リツイートの協力を頼んだり、拡散力のあるアカウントにDMなどを使ってお願いをするなど、直接的な協力をお願いするのも多くの人の目に留まる方法の一つです。
一度の投稿で閲覧数が伸びなくても、あきらめることなく拡散するための努力を続けましょう。
ツイッターを使って人探しの情報収集を行う
次に紹介したいのが、ツイッターの検索機能を使って探している人物を見つけ出す方法です。
キーワードを使ってアカウントを絞り込む
Facebookとは異なりツイッターは匿名性の高いSNSのため、本名で検索をかけても引っ掛かることはほぼありません。ただ一人が複数のアカウントを持つことができるため、もし探したい人物の以下の情報が分かる場合はこうした情報から本人のアカウントを突き止められる可能性があります。
- あだ名・使っていたハンドルネーム
- 趣味・志向
- 悩んでいること・よく口にしていた愚痴
- 卒業した高校・大学、就職した職場
- 実家・地元・過去に住んでいた地域
具体的な使い方は、PCであれば左の虫眼鏡マーク、スマホであれば右上の虫眼鏡マークに本人の情報を組み合わせて打ち込んでいきます。
- 趣味 地元
- 趣味 悩んでいること
- 地元名 住んでいた地域
上記のように考えられる組み合わせができたら、検索をかけ「アカウント」をクリックし、その中に探している人物に近いアカウントがないかを確認していきましょう。
「話題のツイート」や「最新」の部分で検索をかけてもいいのですが、一つ一つのツイートで検索をかけてしまうと、膨大な量になってしまうため、まずは考えられる組み合わせで「アカウント」を絞り込む方が現実的です。
電話番号やメールアドレスで絞り込む
ツイッターでは登録している電話番号やメールアドレスを同期させることで、知り合いだと思われる人を自動的に表示してくれる機能があります。そこで、こうした機能を使って相手を見つけられないかを試してみましょう。
- 自分のアイコンをクリックし、「設定とプライバシー」をクリック
- 「プライバシーと安全」をクリック
- 「見つけやすさと連絡先」をクリック
- メールアドレスの照合と通知を「許可」をオン
- 電話番号の照合と通知を「許可」をオン
- アドレス帳の連絡先を「同期」をオン
こうすることで自分のスマホに連絡先がある相手は、知り合いかもとされ表示されます。ただツイッターのシステムなどに詳しい場合は、先回りしてブロックされている可能性もあるため、もし該当する表示が見つからない場合は別の方法を試しましょう。
過去のツイッターアカウントから人探しを行う
最後は現在は使用されていなくても、過去に使ったアカウントが分かる場合は、そのアカウントに探したい人物の情報が隠れていないかを確かめていきましょう。
まずは親しいアカウントの中に、現在も使われているアカウントがないかをチェックする
まず確認したいのが、過去であっても本人と親しくしており現在も生きているアカウントがあるなら、そのアカウント主に探している人物の現在のアカウントを知らないか尋ねてみましょう。
ツイッターでは一人の人物が複数のアカウントを持つことが許されているため、例えば趣味のアカウント、リアルな友達とのアカウント、副業などのアカウントなどと、繋がりたい人と繋がりやすいように用途を分けてツイッターを利用している人もいます。
ただし、新しいアカウントを作った場合、古いアカウントで繋がっていた人物とその後も交流を図りたいと感じる場合は、古いアカウントから新規のアカウントに移ったことを、仲のいい人物へ教えている可能性があるのです。
そのため、現在も使用されているアカウントと親しい交流が認められる場合は、まずこうしたアカウントへの聞き込みを行ってみましょう。
ツイートの内容を精査する
もし以前に使われているアカウントが分かっている場合は、ツイート内容から本人の心情や行先などが書かれていないかチェックしていきましょう。この他にも本人アカウントの一番左の欄に、どんな投稿に「いいね」を押したかわかる欄があるのでそちらも合わせてチェックを行いましょう。
本人のツイートでは、その時に探している人物がどんなことを考え、どんな気持ちだったのかが反映されていることが多く、失踪の理由がわからないなどの場合は一つの手がかりとなる可能性があります。
またどんな投稿に「いいね」を押しているか知ることは、フォローやフォロワーだけでなくどんな人物の投稿に興味があったのか、またどんな内容について共感をしていたのかを知ることに繋がり、それまでの本人の頭の中を想像することができます。
投稿数が多ければ多いほど、どの内容に注目してよいのかわかりにくくなりますが、人の心情や感情は変化していくものなので、まずは最近の投稿や「いいね」のツイートから見ていくようにしてみましょう。
このようにツイッターを使った人探し方法を具体的に見ていくと、1つのツールだけでも様々な方法で探したい人物の情報を掴むことができるのがわかります。
どの方法が一番良いかは、あなた自身がどんな情報をどのくらい持っているかで異なるため、やみくもに試す前にこの中で自分の状況で結果が出るのはどれだろうか?と考えながら試すことが大切です。
ツイッターで人探しを行う場合の注意点
ツイッターは拡散力があり、リアルタイムで行方不明者や探したい人物の情報を集めるのに適したツールではありますが、誰でも使えるツールだからこそ人探しに活用するために注意しておくことを頭に入れておきましょう。
情報収集をツイッターだけにしない
ツイッターは人探しにおいて、チラシを配ったり聞き込みをしたりなどの地道な捜索よりも、少ない労力で成果を上げやすい方法ですが、探している人物の緊急性が高い場合は、この方法だけに頼るのは避けましょう。
投稿が多くの人の目にとまるかは、運によるところも大きいため、いくら拡散しやすいSNSだとしても、この方法のみに頼ってしまうのは探している人物を見つけるうえで足かせになる可能性があります。
例えば探している人が、ご高齢で認知症を患っていたり、小さな子供で一人でいなくなることが考えにくい場合は、ツイッターはあくまで情報収集の一つととらえ、警察に相談するなどその他のアプローチを考えましょう。
以下の記事では自分で行える人探しにはどんなものがあるかを紹介しています。自分で行う方法が正しいのか、またこの他にはどんな方法があるのかが気になる場合は、以下の記事も合わせて読んでみましょう。
情報の正誤の判断を慎重に行う
ツイッターは匿名性の高いSNSのため、寄せられた情報についてはすぐに鵜呑みにすることなく、正誤の判断を慎重に行いましょう。
中には、いたずら目的で返信を行ったり、わざと不快なリプライを行う人もいるため、ツイッターで人探しを行う場合は、最初からこういう人たちがいることや、こうしたことが起こる可能性があることを念頭に置くと気持ちの乱れを未然に防ぐことに繋がります。
どの情報が有益で、どの情報が無益なのか、素人が判断するのは非常に難しいですが、一般的に以下のようなユーザーについては、人探しだけでなく、詐欺の可能性があるアカウントとして注意を払っておきましょう。
- 有名人でなくツイートの内容が薄いのに、フォロワーだけが多い
- 金銭やプレゼントなどの企画だけを、頻繁に行っている
- プロフィール画像や投稿がほとんどない
- 誰でも稼げる、すぐに○○になれるなどを謳っている
- 常に攻撃的なツイートやリツイートを行っている
一概にこれだけで、すべての怪しいアカウントを見分けることはできませんが、こうした傾向が強いアカウントからの情報は注意を払うといった心構えが必要です。
個人情報についてよく考える
ツイッターで人探しを行う場合は、どの程度個人情報を載せるかについても、慎重に検討しましょう。
どうしても見つけたい人がいるからといって、名前、生年月日、住所などの個人情報を誰でも閲覧できる場所に公開するのは、最悪の場合探している人物が犯罪に巻き込まれる可能性すらあります。
「どうしても見つけたい」「どんな些細な情報でも欲しい」と考え、詳細な情報を載せることは悪くはありませんが、必ず投稿前に個人情報を不特定多数に公開するリスクと、それを上回るリターンを期待できるかについて考えてからツイートをするか、載せる情報について必要ない個人情報を省くなど対策を考えてから行動しましょう。
プロに相談する勇気を持つ
最後にツイッターを使った人探しで覚えておきたいのが、どうしても見つけ出したいという場合は、ツイッターでの捜索にこだわることなく早めにプロに依頼する勇気を持つことです。
人探しはどんな場合でも時間との勝負です。
もし探している人物を見かけた人がいたとしても、人の記憶は時間が経つにつれ次第に薄れていきます。人探しをプロに依頼するなんて大袈裟だと思うかもしれませんが、なかなか見つからず「あの時もっと早く相談していたら」「プロに相談する勇気を持っていれば、違った結果になっていたかも…」と、今後ずっとその思いを引きずるのであれば、決断するのは早いに越したことはありません。
費用面や具体的な捜索方法については、多くの事務所で無料で相談に乗ってもらうことができるため、迷っている場合はまずは相談だけでも行い自分の気持ちを吐き出してみましょう。
ツイッターを使った人探しは、リアルタイムで情報収集ができ、拡散力が高いことから一気に解決へと近づけるような錯覚を生み出してしまいます。
しかし実際には、ツイッターだけに捉われると個人情報の流出や時間のロスを生む可能性があるため、一つの方法に捉われることなく良い面と悪い面を理解した上で活用することが大切です。
まとめ
ツイッターを使った人探しは、一見すると1つの投稿を多くの人の目に留まることで、早期に探したい人物を見つけることができる画期的な方法に感じられます。
しかし実際には、一度の投稿で情報を拡散できる可能性は低く、思うようにいかない場合は、何度もリツイートを行ったり、現実で繋がりのある人たちに情報の拡散をお願いするなど、注目を集めるにはそれなりの努力が必要となります。
人探しを行う上で、ツイッターはあくまで手段の一つでしかありません。だからこそ大切な人を探す場合は、ツイッターだけに捉われることなく、自分ができることは何かを常に考え行動しましょう。