「昔の恩師に再会したい」「初恋の人にもう一度会いたい」そんな時に、私たちが行える人探しの方法にはどんなものがあるのでしょうか?今回は人探しの中でも、「掲示板」を使った人探し方法について紹介していきます。
名前しかわからない…。昔過ぎて探しようがない…。そんな風に諦めてしまうのではなく、ぜひ会いたい気持ちを大切にし自分にできることは何かを考えていきましょう。
- 人探しの掲示板ってどんなもの?効果はあるの?
- 人探しに使える具体的な掲示板を紹介
- 人探しを掲示板で行う際の注意点
人探しの掲示板とは?
人探しのための掲示板とは、無料で探したい人物の情報や画像を掲載し、多くの人に探している人物の行方を募るサイトです。
多くの掲示板では、無料で探したい人物を登録でき、誰でも自由に返信を行うことができます。また掲示板の中には、礼金を自由に決められるところもあり、有力な情報に関しては謝礼を払うことでより情報収集を強化できるサイトもあります。
どの掲示板にどのくらいの情報を載せるか?など選択肢は多いですが、行方不明になって手掛かりがない、少しでも情報が欲しいなどの際に利用するのがいいでしょう。
行方不明者の捜索に使える掲示板
失踪者・行方不明者を探すのに利用したい掲示板です。ただこちらを利用する際には掲載について規制がある場合もあるため、どんな人が利用できるかを考えながら見ていきましょう。
尋ね人
代表的な人探しの掲示板です。
- 地域
- 依頼者
- 謝礼金
- 詳しい情報
を書き込み、その情報に心当たりがある人が、返信を行うことで人探しを行っていきます。行方不明者の捜索だけでなく、昔の知り合いに会いたい、恩人の所在を知りたいといった依頼が多い掲示板です。
投稿に対しての返信が比較的多いサイトですが、中にはいたずら目的や無意味な返信なども多いため、掲示板に情報を記載する前に必ず何件かの投稿を確認し、効果があるかを判断してから書き込みましょう。
また月に70件ほどの書き込みがあり、古い書き込みはどんどん埋もれていってしまうためこのサイトで継続的な情報を募集したい場合は、定期的に新しい書き込みを行う必要があります。
日本失踪者捜索協力機構【MPSジャパン】
元警察官が代表を務めているNPO法人団体です。全国から寄せられた行方不明者についての情報を閲覧できる掲示板です。書き込みを行えるのが、
- 2親等以内である
- 警察への届け出を行っている
- 行方不明者及び家出の原因が犯罪でない
と、他の掲示板に比べて厳格な規定があるため、面白半分の書き込みや嘘の書き込みを行いにくいのが特徴です。具体的には、以下のような情報を書き込むことができます。
- 氏名、性別、身長、体重、職業
- 失踪年月日、失踪場所、失踪当時の年齢
- 特徴、失踪当時の服装、具体的な状況、本人画像
2023年の行方不明者の登録は1件(1/16現在)、2022年の行方不明者の登録は4件と活発的な活動をしています。相談は無料なので、少しでも情報が欲しい際に書き込みの検討をオススメします。
同級生との再会に使える掲示板
ここからは同級生・同窓生など、行方不明者ではなく身近なあの人と再会したい!といった時に利用してみたい掲示板です
同窓会支援サイト ゆびとま
同級生や同窓生との再会を目的とした掲示板サイトです。
卒業した学校を選んだあと、
- 氏名、性別、生年月日
- メールアドレス、パスワード
- 卒業年、区分、学部学科、旧姓
を入力することで、同級生・同期生たちの登録状況を知ることができます。
名前は同窓会・同期リストには実名で表示されるため、もしこのサイトに同級生が登録している場合は、このサイトを通して同級生や同期生との交流を再開できるかもしれません。ただ名前を非表示にしていても、同期生・同窓生にのみ表示される仕様になっているため、探していることを知られたくない場合は、登録する前にメリットとデメリットを考えておきましょう。
双方が登録していないと、探したい人物とコンタクトを取ることは難しいですが、登録後は具体的に同期会や同窓会を計画し、その旨を掲示板を通して告知することもできるため、そうした集まりの際に探したい人物の情報収集を行うというのも一つの方法です。
笑屋の同窓会
幹事代行会社が運営する、同窓会などを企画できるサイトです。同窓会や同期会を開くことが目的となりますが、その際に「同窓会グラフ」という同窓生のみがログインできる、掲示板のようなクローズドコミュニティを立ち上げることができます。
そのクローズドコミュニティ内の掲示板では、同級生が今何をしているか?誰と誰が連絡をとれるか?など密なコミュニケーションを図ることができるため、「あの同級生に会いたいけど、どうすればいいのかわからない」「探している人に自分は連絡が取れないけど、同級生なら知っているかもしれない」といった場合は、同級生同士の縁をつなげていけば目的の人にたどり着くことができるかもしれません。
目的が同窓会を開くことになるため、最初の問い合わせや実際に同窓会を開くにあたっての手間はかかることになりますが、「昔の恩師に会いたい」「初恋の人に会いたい」「親友と再会したい」といった目的の場合は、一つの手段として考えてもいいかもしれません。
初恋の人・昔の恋人を探す掲示板
「初恋のあの人に会いたい」「昔付き合っていた元カレと連絡を取りたい」といった場合に利用したい掲示板です。
いまどこ?青い糸・赤い糸
自分に会いたいと思ってくれている人、自分が再会したいと思う人をつなげてくれる掲示板です。
- 名前
- 生まれた年
- 性別
- 出身地
- メールアドレス、パスワード
を入力することで、思い出の人を探すことができます。実際に再会したい人を探すためには、
- 名前、性別、年代、出身地
の4つの項目すべてが一致している必要があり、一致後初めて相手へのメッセージを送ることができます。またもし現在相手が「いまどこ?青い糸・赤い糸」を利用していない場合でも、4つの項目すべてが一致する相手が登録した際に備えて、事前にメッセージを残しておく機能もあります。
双方が登録していなければ再会することは難しいですが、会いたい気持ちをぶつけたい時、再会のきっかけを一つでも増やしたい時に登録してみるのもいいかもしれません。
人探しの掲示板は本当に効果があるの?
それでは人探しの掲示板が具体的にどんなものがあるか分かったところで、そもそも人探しのために掲示板を利用するのは本当に効果があるのでしょうか?以下は人探しのために掲示板を活用する前に知っておきたい、効果についての3つの事実です。
- 掲示板への返信がほとんどないサイトが多い
- サイト側の運営が営利目的である場合がある
- 寄せられた情報の真偽を見極めるのが難しい
人探しを掲示板で行う時、探している人物を見つけるためには情報を持っている人物からのコンタクトが必要不可欠です。しかし実際に掲示板を見ていくと、依頼する人数に比べて返信率は決して高くないことを読み取ることができます。
また根本的な問題の一つにNPO法人などを除けば、人探しの掲示板を運営しているサイトの多くは閲覧数を稼いだり、他のサービスに誘導するなど営利目的で行っているため、該当人物が見つかっても情報の削除がされなかったり、問い合わせに対して不誠実なことをされる場合もあります。
この他にも、少ない返信率の中やっと手掛かりになる返信が来たとしても、掲示板の特性として相手への直接的な連絡を取ることが難しく、結果的にその情報が真実なのかについて非常に判断が難しくなります。
このように、掲示板での人探しについての事実を一つ一つ紐解いてくと、実際に掲示板を使った人探しは、様々な側面から見て難しいということが分かります。
ただこういった前提がわかっていたとしても、今の状況を打開するために、どんな小さな情報でも欲しいといった場合は、掲示板の利用が無駄と断定することはできません。
また掲示板以外の人探しについては以下のような方法もあります。どうしても見つけたい人がいる場合は、掲示板だけに捉われず以下の記事も合わせて目を通しておきましょう。
人探しに掲示板を利用する際の注意点
人探しを行うために、様々な掲示板があることが分かったところで、掲示板を使った人探しを行う上での注意点を知っておきましょう。
どんな人が掲示板を見るか再確認しておく
人探し方法の一つとして、掲示板を利用するならまずは、この掲示板をどんな人が見るか?という視点を忘れないようにしておきましょう。
人探しの掲示板はあくまで、そのサイトに行き見てもらわなければ情報をもらうことができません。ただその掲示板は多くの場合「探したい人がいる人」が見るものであり、一般的な人が見るサイトではないのです。
このため掲示板に願いを託して細かな情報を書き込んだとしても、見つかる可能性は決して高くはありません。自分にできることは何でもやっておきたい、少しでも見つかる可能性を上げたいという思いから掲示板を利用するのは問題ありませんが、探したい人物がいるなら別の方法を並行して試し、掲示板は一つの手段と考えた方がよいでしょう。
個人情報の漏洩に気を付ける
掲示板で人探しを行う際、最も気を付けなければいけないのが個人情報の取り扱いです。
自分の探したい人をどうしても見つけたいからといって、誰でも閲覧や書き込みできる掲示板に、詳しい個人情報を書き込んでしまうと、本人に迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合は詐欺やストーカーといった犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。
どの程度の情報を書き込むかは、初恋の人や同級生を探している場合と、行方不明になってしまった近親者を探している場合など状況によって異なります。ただ詳しい情報開示は、有力な情報を寄せてくれた人へなど、細かな個人情報については慎重に取り扱いましょう。
状況にあった人探し方法を選ぶ
人探しで掲示板を利用する場合は、必ず今行っている人探しは正しい方法かを判断しましょう。小さな子供が行方不明になった、お年寄りが散歩から帰ってこないなど、本人の意思で行方をくらませていると考えにくい場合は、すぐに警察などに捜査の協力を依頼しましょう。
また探したい人物が成人していて、警察などに届けても中々本格的に探してくれないといった場合は、お金はかかったとしても探偵事務所に相談するという選択肢を持っておきましょう。
掲示板で情報を募る場合、知りたい情報を持っている人がその書き込みを見るまで人探しが進むことはありません。緊急を要する場合、事件や事故の可能性が高い場合は、掲示板だけに捉われた人探しではなく警察や探偵など適切な方法で捜索を行いましょう。
まとめ
人探しにおいて掲示板で情報を募るというのは、提示した情報を掲載したのちはただただ、重要な情報を持っている人が書き込みを行ってくれるのを待つ「待ちの人探し」といえます。
だからこそ、まだ探したい人物がいなくなったのが最近の場合や、事件や事故に巻き込まれている可能性がある場合は、掲示板での人探しだけに捉われるのではなく、様々な方法を並行して行わなければなりません。
見つけ出したい人がいる、再会したい人がいる、だからこそ掲示板だけにとらわれることなく試せるだけの人探し方法を試し、会いたい人に会うチャンスを逃さないでください。