失踪した家族や知人を探すなら、人探しサイトやインターネット掲示板を活用するとよいでしょう。FacebookやLINEなどのSNSを使って、人探しをする方法もあります。
この記事では、個人で人探しをするときに役立つWebサイトや掲示板を紹介します。SNSを使った捜索方法や人探しをするときの注意点についても紹介しますので、大切な家族や友人を探している場合はぜひ参考にしてください。
人探しに役立つサイト3選

以下のようなWebサイトや検索エンジンを利用すると、失踪した人の情報を得られる可能性があります。
- Yahoo!
- 警察のホームページ
誰でも簡単に利用できるため、人探しの第一歩として活用してみましょう。
1.Google
Googleは、さまざまな情報を得るために世界中で利用されている検索エンジンです。日本においても多くの人が活用しており、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも利用されています。
Googleで人探しをするなら、まずは検索窓に失踪した人の名前を入力して検索してみるとよいでしょう。対象者が本名でブログを運営していたり、SNSを使っていたりする場合は、求める情報を得られる場合があります。また、所属している会社のホームページに掲載されているケースや、個人で行っている事業が紹介されているケースなどもあるでしょう。
対象者の情報が見つかった場合は、お問合せフォームなどから連絡できる場合もあります。ただし、同姓同名の人物である可能性もあるため、慎重に行動しなければなりません。名前だけではなく、写真や場所など掲載されている情報をしっかりと確認したうえで、丁寧にアプローチしましょう。
2.Yahoo!
Yahoo!も多くの人が利用している検索エンジンです。Googleと同じような方法で利用できますが、同じキーワードで検索した場合でも検索結果や表示順位は異なります。Yahoo!知恵袋やYahoo!ニュースといった独自のサービスを運営しており、関連する情報がある場合は上位に表示されるため、Googleと併用するのがおすすめです。
GoogleとYahoo!以外にも以下のような検索エンジンがあります。
- Microsoft Bing
- Naver
- Baidu
- YANDEX
異なる検索結果が得られるケースもあるため、必要に応じて利用してみましょう。
3.警察のホームページ
警察のホームページを利用して、失踪した人を探すことも可能です。警察庁のホームページでは行方不明者に関する情報を公開しており、探している人の情報を得られる可能性もあります。都道府県ごとに分かれているため、失踪した場所や対象者が行きそうな場所のホームページをチェックしてみましょう。
都道府県によっては、氏名や顔写真、失踪時の年齢や体型などの情報を公開していることもあります。行方不明時の状況などを詳しく掲載しているケースもあるので、確認してみるとよいでしょう。警察側でも情報提供を求めているため、目撃者や関係者から新しい情報が入ってきている可能性もあります。ただし、あくまでも警察側の情報収集を目的として掲載しているWebサイトであるため、必ずしも求める情報を得られるとは限りません。
人探しに活用できるSNS 6選

一般的な検索エンジンのほか、SNSを活用して人探しをすることも可能です。以下のようなSNSを活用してみるとよいでしょう。
1.Facebook
Facebookは、世界的なシェアを誇るSNSです。検索エンジンと同様、検索窓に名前を入力して検索すれば、人探しに活用することができます。原則として本名でアカウントを作成することが必要であるため、対象者が利用していれば高確率で発見できるでしょう。
また、本人が既にアカウントを作成していた場合は、新たな情報を投稿しているかもしれません。居場所の特定につながる可能性もあるため、チェックしてみましょう。本人の投稿ではなく、関係者の投稿にタグ付けされていたり、写真に写っていたりするケースもあるため、友人や知人の投稿内容を確認するのもよい方法です。
ただし、人によっては身元がバレないように、ローマ字表記やカタカナ表記でアカウントを作成している可能性もあります。検索するときは、いくつかのパターンで入力してみましょう。
2.X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、日本において高いシェアを誇るSNSです。Facebookと同じように、検索窓に探している人の名前を入力して検索してみましょう。ただし、Xは本名で登録する必要がありません。ニックネームや偽名などでアカウントを作成したり、複数のアカウントを使い分けたりする人も多く、対象者を特定することは難しいでしょう。
とはいえ、Xは積極的な情報発信をする際に大いに役立ちます。失踪した人の特徴や失踪した場所などの情報を掲載しておけば、多くの人が目にするでしょう。さらに、他人の投稿を再投稿できるリポスト機能もあり、気になった人が情報を拡散してくれるため、より多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
情報を拡散するために、「#人探し」「#行方不明者」「#家族を探しています」といったハッシュタグを付けて投稿するのもおすすめです。
関連記事:X(旧Twitter)で人探しはできる?メリットやポイントを解説
3.Instagram
Instagramは、主に写真や動画を投稿するためのSNSです。文章を記載することもできますが、写真や動画を楽しむSNSであるため、じっくりと読んでもらえることは少ないかもしれません。
Instagramを活用して人探しをするなら、対象者のアカウントをチェックしてみましょう。投稿した写真から居場所を推測したり、安否を確認したりすることが可能です。ただし、居場所を知られたくないという気持ちから投稿を控えているケースもありますし、写真などから場所を特定するのには時間がかかってしまいます。
4.Threads
Threadsは、Facebook やInstagramと同じくMeta社が提供しているSNSです。テキストを中心とした新しいSNSとして、2023年7月に公開されました。
Threadsを使って失踪した人を探す場合、まずは対象者の名前で検索してみましょう。テキストや写真を投稿できるため、投稿内容から対象者の居場所や動向を推測することが可能です。
5.LINE

LINEも人探しに役立つSNSのひとつです。友人や知人との連絡手段として利用されることが多いLINEですが、LINE VOOM機能(旧タイムライン)を使って人探しをすることもできます。
LINE VOOM機能とは、主にショート動画を投稿できる機能のことです。対象者をフォローしている場合は、居場所の特定につながるような投稿をしていないか確認してみましょう。また、人を探している旨を伝える簡単な動画を作成して、情報提供を呼びかけることも可能です。
6.WhatsApp
WhatsAppは、海外で多く利用されているSNSです。LINEのようにメッセージを送受信できるSNSで、日本では主流ではないものの、うまく利用すれば失踪した人の手がかりを見つけられる可能性もあります。
WhatsAppの大きな特徴は、ユーザーがログインした日時を把握できることです。対象者がWhatsAppを利用している場合は、ログインした日時から安否や行動パターンを推測することができるでしょう。
人探しに役立つインターネット掲示板5選
検索エンジンやSNSによる調査と並行して、インターネット掲示板を活用するのもおすすめです。人探しに特化した掲示板も多く存在しているため、有益な情報を得られるケースもあるでしょう。それぞれの掲示板の特徴は以下の通りです。
1.日本失踪者捜索協力機構(MPSジャパン)

日本失踪者捜索協力機構(MPSジャパン)のWebサイトには、日本全国の失踪者や行方不明者に関する情報が掲載されています。氏名や顔写真、失踪時の年齢や特徴なども掲載されているため、探している人を見つけられる可能性もあります。
また、一定の条件を満たしていれば、探している人の情報をWebサイトへ掲載することも可能です。捜索や情報提供の呼びかけをサポートしてもらえるため、失踪者が見つかる可能性が高まるでしょう。ただし、情報を掲載するためには、以下のような条件を満たす必要があります。
- 申込者が二親等以内の家族である
- 管轄の警察署に行方不明者届出を提出している
- 失踪の原因が犯罪関連ではない
2.日本行方不明者捜索・地域安全支援協会
日本行方不明者捜索・地域安全支援協会は、失踪した人を探したい、家出した家族を見つけたい、といった人をサポートするNPO法人です。Webサイト上では、失踪者の氏名や顔写真が公開されているため、対象者を見つけられるかもしれません。
体型などの特徴や失踪時の状況も記載されているため、チェックしてみましょう。また、対象者の情報を掲載して、目撃情報を集めることも可能です。SNSでの情報収集も行ってくれるため、探している人が見つかる可能性が高まるでしょう。
3.再会のためのサイト・いまどこ?青い糸、赤い糸
『再会のためのサイト・いまどこ?青い糸、赤い糸』は、有限会社アイシーエスが運営している人探し用の掲示板です。無料で会員登録しておけば、探している人へのメッセージを書き込めます。
名前を入力することで自分宛のメッセージを検索できるため、対象者がメッセージを見つけて連絡をくれる可能性もあるでしょう。ただし、対象者が掲示板の存在を知らなければメッセージを見てもらえないため、積極的な人探しは難しいかもしれません。
4.人捜し掲示板
『人捜し掲示板』も無料で利用できるインターネット掲示板です。会員登録などは必要なく、誰でも簡単に利用できます。探している人の名前や特徴を書き込んでおけば、目撃者などから情報を提供してもらえる可能性があります。
ただし、運営者情報が公開されていないため、個人情報を掲載する場合は注意しなければなりません。調査のための費用を要求するような返信が書き込まれるケースもあるため、慎重に利用しましょう。
5.尋ね人(たずねびと)
『尋ね人』も人探しに活用できるインターネット掲示板です。探したい人・失踪した・探されたい人の3つのカテゴリがあり、都道府県別に情報を検索できます。
また、対象者に関する情報の掲載は無料ですが、別途、報奨金を設定することも可能です。報奨金を設定することで、有力な情報の提供を期待できるでしょう。ただし、情報提供者との連絡や報奨金の支払いは、自分で行う必要があります。
人探しサイトや掲示板を利用するときの注意点
ここまで紹介したような人探しサイトや掲示板は基本的に無料で利用できるため、失踪した人を探すための第一歩といえるでしょう。ただし、個人情報の取り扱いや情報提供者との接触には、十分に注意しなければなりません。ここでは、人探しサイトや掲示板を利用するときの注意点について詳しく解説します。
1.情報の真偽を慎重に確認する

人探しサイトや掲示板を利用するときは、情報の真偽を慎重に確認しましょう。Webサイトに掲載されているすべての情報が正しいとは限りません。間違った情報が掲載されていたり、詐欺的な返信が送られてきたりする可能性もあります。
思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあるため、複数のWebサイトを確認するなど、情報の真偽を慎重に確認することが大切です。
2.個人情報の取り扱いに注意する
人探しサイトやインターネット掲示板に、失踪者の個人情報を掲載する場合は十分に注意しましょう。確実に見つけたいからといって名前や顔写真を安易に掲載すると、プライバシーの侵害(※1)と見なされ、失踪者から損害賠償を請求される可能性もあります。
また、第三者に個人情報を悪用されるケースもあるため、どのような情報を公開するかは慎重に判断しなければなりません。
3.トラブルに巻き込まれないようにする

個人で人を探していると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。たとえば、対象者の周囲でトラブルが発生しており、関わることで自分も巻き込まれることもあるかもしれません。
また、掲示板に書き込んだ内容への返信として、悪意のある第三者から犯罪に巻き込もうとするメッセージが届く可能性もあります。実際に会う場合などは、危険な場所を避けるようにしましょう。
4.本人を探せるとは限らない
人探しサイトやインターネット掲示板は失踪者の捜索に役立ちますが、確実に見つけ出せるわけではありません。別人の情報であったり、そもそも情報が集まらなかったりするケースもあります。個人で探すことに限界を感じた場合は、後述するように警察や探偵に相談することも大切です。
5.時間がかかることを理解しておく
人探しサイトやSNSを使った調査には、かなりの時間がかかります。個人で調査できる範囲には限界があるため、頑張っても手がかりをつかめないケースも多いでしょう。さらに時間が経過することで、関係者が情報を忘れてしまったり、対象者の容姿が変わって探しにくくなったりすることもあります。
人探しサイト以外で対象者を探す方法
人探しサイトや掲示板による調査が難しい場合は、以下のような方法で探してみましょう。
1.住民票から探す
住民票を確認することは、人探しの方法のひとつです。記載されている住所などから対象者を発見できることもありますが、閲覧できるのは家族や親族に限られます。また、同一世帯であっても委任状が必要になるケースもあるため、確実に閲覧できるとは限りません。詳しくは地域の役所で確認してみましょう。
2.新聞・チラシを利用する
新聞やチラシを利用して、失踪した人を探すことも可能です。とくに対象者が住んでいるエリアや行きそうな場所を特定できる場合、有力な手がかりをつかめる可能性が高いでしょう。
具体的には、新聞に行方不明者の情報を掲載する、駅や店舗でチラシを配る、街の掲示板にポスターを貼るなどの方法が挙げられます。
3.官報などの公開情報から探す
官報とは、政府が発行する機関紙のことです。対象者が自己破産している場合や帰化している場合は、名前で検索することで情報を得られるでしょう。特定の場合に限られますが、政府が作成するものであるため、信頼性の高い情報を得られます。
4.警察に相談する

事件や事故の可能性が高い場合は、早めに警察へ相談しましょう。警察に行方不明者届を提出しておけば、事件性が高いと判断された場合に捜査をしてくれます。
ただし、行方不明者届を提出できるのは、親権者や配偶者などに限られます。また、必ず捜査をしてくれるわけではありません。事件や事故の可能性が低い場合は一般家出人として扱われ、捜査をしてもらえないケースもあります。
5.探偵に依頼する
警察が捜査をしてくれない場合やすぐに対象者を見つけたい場合は、探偵に依頼するとよいでしょう。探偵に依頼すれば、トラブルに巻き込まれるリスクを回避しつつ、スピーディーに探すことが可能です。
探偵に依頼するなら、対象者の氏名・年齢・外見・趣味・交友関係などの情報を可能な限り提供しましょう。幅広い情報を提供することで、効果的な調査を実現できます。また、人探しを得意とする探偵に依頼することも重要です。
人探しサイトを利用するなら情報の真偽をチェックしよう!
今回は、人探しに役立つWebサイトや掲示板を紹介しました。Webサイトや掲示板を活用すれば無料で対象者を探せますが、掲載されている情報が正しいとは限りません。
嘘の情報を信じることでトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、慎重に行動しましょう。自分で調査するのが難しい場合は、警察や探偵に相談することも重要です。