相談者:チョコパンさん(女性・30代)
夫の不倫が発覚してからというものの、夫婦関係を今後続けていくべきか?それとも離婚し新たな人生を始めるべきか?日々悩んでいます。
小さい子供がいますので、私てきには子供のためを考えて、今後も夫婦関係を続けていくべきと考えています。
しかし、夫は以下の考えでした。
- 離婚を言われたら従う
- 普段の夫婦生活に不満があった
夫が素直に不倫を認め、不倫相手とは関係を終わらせて、夫婦関係を続けていくと私は思っていましたが、まさかの返答があってからは、どうしたら良いのか?毎日悩んでいます。
今後どうしたら良いか、アドバイスいただけますでしょうか?よろしくお願いいたします。
カウンセラーからの回答
不倫には2つのタイプがあります。
はじめまして、チョコパンさん。心理カウンセラーのオハナです。
不倫をした旦那さまとの関係修復を考えているんだけれども、どうやらその旦那さまが考えに寄り添っていないことに不安を抱えてらっしゃるということですね。
長い結婚生活ですから、意見の相違はよくあることとはいえ、原因が原因ですからさぞかし不安のことと思います。
今回、旦那さまは不倫をしてしまったということですが、「普段の夫婦生活に不満があった」ことが不倫を始めた理由なのでしょうか?だとすると、不倫の始まりは偶発的なものではなく、自発的に不倫を始めたということになりそうですね。
そこでチョコパンさんに、「不倫には2つのタイプがある」ということについてお話しをしていきたいと思います。
離婚を望まない不倫
ひとつは「離婚を望まない不倫」です。
これはいわゆる「遊び」ということになるのですが、相手の女性に対して心までは奪われていない状況であり、家族のことが何よりも第一だと考えているタイプです。
家族が第一なら、なぜ不倫なんてするんだ!と怒りたくもなりますが、男性心理としては「性」の衝動を抑えられないものだったりするんですね。
「ちょっとくらい」というちゃっかり気分もあるでしょうし、なによりも目の前に「落とせそうな女性」がいたら“据え膳食わぬは男の恥”という言葉が頭を駆け巡るのでしょうか。
どちらにせよ、女性にとっては「わたしを!女を!馬鹿にするなよ!」と言いたくなることこの上ないでしょう…。
本気の不倫
次に挙げられるのが「本気の不倫」です。
自分の好みにぴったりマッチしていて、浮ついた気持ちなんかではなくしっかりと「恋」をしてしまっている状況で、しかも相手の女性も同じ気持ちであれば、ふたりの気持ちは燃え上がらないわけがないのです。
結婚生活に不満があったわけじゃないけれど、出会った女性と恋愛関係に陥ってしまった。これがいわゆる世間一般では「不倫」になるのですが、当の本人たちは「純愛」であり信頼関係までもが出来上がっていることもあるのです。
こうなると苦しいのは当の2人だけじゃなく、家族までも巻き込んでしまうというわけです。
本気というわけではないんじゃないかな?と推測
ここまでお話しして、チョコパンさんは旦那さまの不倫をどのように分析するでしょうか?
わたしは本気というわけではないんじゃないかな?と推測します。
本気の不倫をした場合、「離婚と言われたら従う」なんて宙ぶらりんなことは言わない気がするのですよ。
なぜなら、相手の女性に本気ならば、区切りをつけてその女性のところへ行くはずだからです。行かないということは、それほどの気持ちはないということだと思うのです。
自分はどうしたいのか?をしっかりと認識する
旦那さまがなぜ不倫をしたのか?
夫婦生活に不満があるとき、たまたまタイミングよく目の前に口説けそうな女性がいたから、なんとなく関係を続けた。
はたまた、理想の女性に巡り合ってしまって本気になったのか?
細かいことはさておき、旦那さんは離婚するかどうかの主導権を、奥さんであるチョコパンさんにゆだねている状況です。
これは「白旗をあげているのと同じ」なんじゃないかな?と思うのです。
離婚したいならそれに従う、ということは結婚生活を続けたいならそれで構わない。それを自分から言える立場ではないから、と考えてらっしゃる可能性も否定できないと思うのです。
チョコパンさんは、「このまま夫婦関係を続けていくと思っていた」とおっしゃっているのですから、悩む必要はないのではないでしょうか。
「わたしは別れない!」と決めれば、それで良いと思います。
離婚するかどうかに関しては、チョコパンさんご自身がしっかりと心に決めればいいのです。そして、なぜ自分はそうしたいのかをよく考えてみるとよいでしょう。
「子どものために」とチョコパンさんはおっしゃっておられますが、果たして本当に子どものためだけでしょうか。自分以外の誰かのための行動は、自分の気持ちが伴っていないことを自覚したとき、ものすごく大きな振れ幅が生まれてしまうと思うのです。
「子どものために結婚生活を続けてきたけれど、実際わたしは夫のことを許せていなかった!」ともし気が付いたら、その後の結婚生活はおろか夫婦生活もままならなくなる気がしませんか。
それでも自分は夫と関係を修復したいんだ!と強い思いがあるのなら、そのための努力は決して惜しまないでほしいと願います。
夫婦関係を修復するために必要なこと。
旦那さまが不倫をしていたことがわかり、その後の夫婦関係も不安定になることはよくある流れです。そのうえ旦那さまから「離婚してもいい」という気持ちを伝えられたとしたら、それはさぞかし悲しくもあり悔しくもありなんとも言えない気持ちに包まれていることと思います。
チョコパンさんはいま、旦那さまとの関係を修復してなんとか離婚を回避したいと考えてるのですよね。だったら、チョコパンさんは旦那さまと向き合わなくてはなりません。
向き合うということは、実はちょっぴりつらいことでもあったりします。なぜなら、今の状況に否定的なスタンスの旦那さまに、なんとか話し合いの場を持ってもらえるようお願いをしなくてはならないからです。旦那さまとしては、不倫をしていた手前「話し合い」という状況を避けてしまうかもしれません。
立場が弱いから、きっと責められるんだろうな、もしかしたらネチネチと言われちゃうのかも?などと心は真っ青になっているのかもしれませんしね。いろんな感情を抱えている旦那さまに、チョコパンさんは勇気を出して声をかける必要があるのです。がんばることができますか?いえ、がんばらなくてはなりませんね。
そして、チョコパンさんは自分の気持ちを旦那さまに伝える努力をしなくてはなりません。関係を修復したいのですから、不倫に関して責め立てたりしてはいけませんよ。それは本当に禁句です。いつまでも過去のあやまちをつつかれる人生は、誰だっていやなものです。
そして、話し合いのテーブルで何を語り合うのか。
それはまずやはり「普段の夫婦生活に不満があった」ということを解決すべきではないでしょうか。旦那さまのなかでは、”夫婦生活に不満を感じた日々だったから外へ意識が向いた”という理由付けになっています。
だとすると、その原因の発端は何なのか?どうしてほしいと思っていたのか?どんな気持ちだったのか?など、優しく紐解いていくことが必要です。問題をなおざりにしたままでは、いくらチョコパンさんが「離婚はしない!元通りになりたい」と訴えても、旦那さまの心には届かないでしょう。
相談できる誰かをみつけましょう。
子どものためにもどうにかして夫婦としての関係修復に努力を費やす日々。それでもどうしてもうまくいかないときには、第三者に相談することをおすすめします。
この場合、信頼のできる身内がいいのですが、それでも進展しないようであれば旦那さまと一緒にカウンセリングを受けるといいでしょう。たとえカウンセリングの場で夫婦げんかが起こったとしても、カウンセラーは夫婦の間にある「愛」や「問題」を見逃すことなく拾ってくれます。
そしてそれをふたりに見せることで問題解決の糸口となり、より良い方向へと導いてくれるでしょう。
また、ふたりで話し合いを繰り返していくうちに、旦那さまの気持ちが後ろ向きになることも考えなければなりません。そのような場合には、弁護士に相談をするという方法もあります。このようなときには、チョコパンさんの意思をしっかりと持って挑むことが大切になるでしょう。
チョコパンさんと旦那さまの関係が修復しますように☆オハナでした。