夫源病という言葉を聞いたことがあるでしょうか?読んで字のごとく、夫の言動が引き金となり、妻がストレスを感じて心身に様々な不調をもたらす病気です。
医学的な病名ではありませんが、夫に対するストレスで自律神経の乱れやめまい、頭痛、不眠などの症状を発症している妻が増えているのです。
夫源病の症状と発症原因は人によって様々で、夫の行動や言動に不満がある方もいれば、夫という存在自体がストレスとなっている方もいます。では、妻を夫源病の危険に晒してしまう夫には、どのような共通点があるのでしょうか?
夫源病の引き金になる夫の特徴
夫源病というと、「きっと夫に性格的な問題があるに違いない」「不倫をしていたり、暴力を降っているのでは?」と思われがちですが、際立った欠点のない夫も妻を夫源病に追い込んでしまうケースもあります。
では、どんな特徴を持った夫が妻を夫源病へと追い込んでしまうのでしょうか?
妻の気持ちや立場を理解できていない
夫源病の最大の引き金となるのが、妻に対する理解不足です。
たとえば決定的な欠点がなくても、夫が妻に対して無関心すぎたり、妻のことを思いやっているつもりであっても、妻側がそれを感じられなければストレスになってしまいますよね。
あなたも誰かの話を聞いて「あんなに素敵な旦那さんなのに、どうして妻は不満なのだろう?」と思ってしまうことがありませんか?
人それぞれ、不満・不安に感じるポイントは様々であるように、理解されている・理解されていないの線引きも異なるのです。
日頃のコミュニケーション不足から、妻側が「夫は理解してくれない」と感じてしまうと、そのまま心を塞ぎ込んでしまい、夫源病に陥ることもあります。
家事育児は妻がするものだと押し付けている
夫からの理解が得られない、価値観の不一致などで発症しやすい夫源病ですが、その引き金ともなっているのが、家事育児の強要です。
共働き世帯が増加している現代においても、「家事育児は女性がするもの」という風潮が強く残っています。
家事も育児もやらないわけではないけれど、手伝っている感覚が抜けない夫さんも多いのではないでしょうか…?
家事と育児は毎日続くものです。夫が主体性を持って取り組んでいない場合、妻は「どうして私ばかりが…」という気持ちになるのも無理はありません。
暴言(モラハラ)や暴力(DV)や不倫など決定的な問題がある
言葉や態度でパートナーを威嚇するモラルハラスメント(モラハラ)や、暴力で支配するドメスティックバイオレンス(DV)。また不倫などの決定的な出来事が原因となる場合も…。
たとえば不倫が発覚して、解決したとしても、不倫サレタ側は一生心に傷をおうことになります。
一度の決定打で、妻の気持ちが夫へと向かなくなってしまう。拒絶反応を示してしまうといったケースも少なくはありません。
まとめ|夫源病には明確な治療方法がないからこそ…
夫婦といっても、元は赤の他人です。表面的には仲睦まじい夫婦に見えても、小さな価値観の不一致がどんどん重なって、実は配偶者に対して心のバリアを張っているという方も多いでしょう。
価値観の不一致が起きたり、一緒に暮らすパートナーに不満を抱くのは、ごくごく自然なことです。
しかし、その不満を相手に直接ぶつけることができないからこそ、悩んでしまうもの。
そして、夫源病には明確な治療法もありませんが、【抱え込まない】ことも、夫源病を克服するための第一歩です。
本音を言える関係を築けるように、夫婦関係の見直しだけでなく、自分の中でできるストレス解消法を試してみましょう。
最近では多様な夫婦の形があります。一つの形にとらわれず、プチ別居や週末婚など、少し距離を置くことで関係性や心身の不調が回復することもあるでしょう。
まずは自分の中にある気持ちを抱え込まないよう、誰かにお話したり、ノートに書き出してみることをおすすめします。