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夫の単身赴任中に妻が“お泊まりデート”不倫!近所に転居してきた図々しい相手にブチ切れた夫が、探偵の報告書によって慰謝料を勝ち取ったケース

慰謝料請求の裁判事例  図々しい間男にブチギレ 夫が起こした裁判の結果は!? #不倫期間は4年 #行動調査 #裁判では証拠が命

今回ご紹介するのは、単身赴任中の夫が妻の不倫に勘づき、探偵の報告書が決め手となって相手から慰謝料170万円を勝ち取ることになった一件です。途中、苦悩した夫が腹立ちまぎれの行動をとってしまいますが、法は味方でした。
※ 実際の裁判例を基に、詳細を変えて再構成しています。

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事の始まりは・・・

東京で結婚して13年、2人の子供にも恵まれ仲よく暮らしていたA氏とN子さんでしたが、A氏の名古屋への転勤が決まると、「家族で一緒に」「私にも仕事がある。絶対にイヤ」という激しい口論の末、夫婦仲はすっかり険悪に。

しかし、少し経つとN子さんの機嫌はなぜか良くなり、ついには一緒についていくことを承諾して職場を退職。実はその頃、N子さんは職場に中途採用されたYと恋に落ちており、遠く離れても密かに連絡を取り合おうと約束して、障害あればこそ燃える恋に浮かれていたのです。 そして、母親の様子を見に東京の実家に帰省するたび、Yと会って不貞行為に及びました。

3年後、母親の介護が必要になり、N子さんは子供たちと東京に転居。その数ヶ月後、なんとYが徒歩5分の場所に引っ越して来たことで、N子さんは自宅を抜け出して楽々とお泊りデートを繰り返します。 そうとは知らず、A氏は週末ごとに上京して妻子と過ごしていたのですが……。やがて「何かが、怪しい」と勘づき、探偵に調査を依頼しました。

その後・・・

探偵が数日間にわたりN子さんの行動を調査した結果、何度もYの家に泊まる姿をはじめ、デートの後に高級腕時計をYに買ってあげる姿や、イベントに参加した帰り道に路上でキスをする様子などが証拠写真に押さえられます。

A氏は、報告書を持って義父(N子さんの父親)を訪ね、驚いた義父が娘を呼んで問いただすと、N子さんはうなだれて不倫を認め、その期間が4年にわたることも白状したのです。

浮気の証拠を確保できたA氏は、弁護士を通じて「慰謝料」と「引越し」を要求したのですが……。開き直ったのか、Yは一向に引っ越さず、イラ立ったA氏は、報告書に直筆の手紙を添えてY宅のポストに直接投函。手紙は「怒ってる。覚悟しな。一刻も早く立ち去るのがお薦めです」など、かなり攻撃的な内容だったにもかかわらず、1ヶ月たってもYは引っ越しません。

怒りのあまり、A氏はY宅の玄関前にゴミを捨てたり、炭酸飲料を玄関ドアや壁やバイクにかけるなどの暴挙に出るほど追い詰められていました。

いざ、裁判へ!

ついにA氏は、Yに対して慰謝料を求める裁判を起こしました。

結果、裁判所はYに「A氏に慰謝料170万円を」と命じますが、理由は、「15年以上に及んでいた婚姻生活が、妻の不貞行為が原因で破綻の危機に瀕した子供(中学生・小学生)もいて安定した生活を送っていたことを考慮すれば、突如として平穏が害されたことによる夫の精神的苦痛は著しいものであった」 を根拠とするものであり、A氏の追い詰められた精神状態をも考慮された結果といえます。

さいごに

裁判では証拠が命です。

裁判では、必ず浮気相手は「SEXはしていない」などと反論してきます。しかし、裁判所が“体の関係があった”と判断するに足る探偵の調査報告書があることで、慰謝料請求が認められるケースがほとんどです。

証拠を突き付けることで、調査以前の過去の不貞も認められることがあり、その場合、不倫期間が長ければ長いほど慰謝料は上がります。

決定的な証拠を押さえるには、訓練されて経験を積んだプロの探偵にお願いしましょう。裁判で勝利するためには、法律と交渉のプロである弁護士の力を活用しましょう。

なお、今回のA氏は救われましたが、暴挙に出ると器物損壊罪(刑法264条)などに問われ、逆に相手から高額な慰謝料を請求される恐れもあります。怒りに任せた仕返しは、くれぐれも、やめておきましょう。